動揺はなかった。カーリングの日本選手権男子準決勝(28日、北海道・アドヴィックス常呂カーリングホール)、SC軽井沢クラブがコンサドーレに10―7で勝利。29日の決勝へコマを進めた。

 1次リーグを全勝で終えたSC軽井沢クラブだったが、午前中のプレーオフで札幌国際大に敗戦。後がなくなったものの、試合前には昼寝でエネルギーをチャージ。気持ちを切り替え、第1エンド(E)に2点を先取。その後は一進一退の攻防が続いたものの、6―7で迎えた最終第10Eに4点を奪い、白星を引き寄せた。サード・山口剛史(37)は「つらい時間もあったし、逆に調子がいい時間帯もあったり、すごい波の中でもみんなで苦しみながらやってきた(2試合合わせて)21Eだったけど、勝ちで締めたのでチームに新しい力がついたと思う」と納得の表情を浮かべた。

 決勝の相手は28日のプレーオフで敗れた札幌国際大。今大会の通算成績は1勝1敗だ。運命の最終決戦に向けては「僕たちの強みはリードからスキップにしっかりバトンを渡してショットをつなげること。決勝だが1つのゲームとして楽しみながらやりたい」と力強く意気込んだ。