女子プロレス「スターダム」28日の東京・大田区総合体育館大会で、極悪ユニット「大江戸隊」の鹿島沙希、スターライト・キッド、渡辺桃組が「ドンナ・デル・モンド(DDM)」の〝舞ひめぽい〟こと舞華、ひめか、なつぽい組を破り、アーティスト王座を奪取した。

 試合は両軍の蹴り合いで幕を開け、6人が入り乱れる白熱の攻防を展開。大江戸隊は悪の連係を駆使して、なつぽいに集中攻撃を見舞った。

 さらに場外で舞ひめぽいを並べて、キッドがケブラーダを発射。渡辺のパイプイス攻撃は舞華のドロップキックで阻止されたものの、試合を優位に進めた。最後は鹿島がなつぽいのクロスアーム式ジャーマンを逃がれ、得意の起死回生で切り返して3カウントを奪取した。

「舞ひめぽいの最多防衛記録、スパパパーンっと阻止して、大江戸隊にアーティストのベルト持ってきたぞ!」と鹿島が豪語すれば、キッドは「私は7度目の挑戦でようやくこのベルトがやってきた。今日はみんなのアシストがあったおかげで、大江戸隊全員で取ったアーティストのベルトだと思っている」と喜びを分かち合った。

 満を持してベルトを肩にかけたキッドが「他のベルトも総取り目指して…。そして次はシングル戦線でもいいし。またもや…」と言いかけたところで、この日のSWA世界王座戦で岩谷麻優に敗れ、宇宙人初の戴冠を逃したばかりのフキゲンです★が「ゴッデース!」と割り込んできた。

 唯一、宇宙人の言葉がわかる鹿島は「ゴッデスが欲しいって言ってんのか」と通訳。続けて「チーム『東スポ大好き!』で行くか! じゃあ、次はチーム東スポでゴッデスのベルト大江戸隊に持ってくるから」と、鹿島&フキゲンで葉月&コグマが持つゴッデス王座を狙うと意気込んだ。
 
 勢いに乗った大江戸隊が何本のベルトを手に入れるのか注目だ。