元WWE戦士のKAIRIが、「スターダム」のスーパールーキー・天咲光由に厳しい洗礼だ。

 28日の大田区大会でKAIRI&中野たむの「白い騎士団」は、「クイーンズ・クエスト」の林下詩美、天咲組と対戦。戦前に天咲の〝温室育ち〟を指摘していたKAIRIが、試合でも厳しい攻めを見せた。

 天咲のドロップキックを仁王立ちして受けると、倍の威力でお返し。さらにカカト落としと、中野のキックの合体攻撃でいたぶった。

 10分近く孤軍奮闘を余儀なくされた天咲も、馬乗りエルボーからの腕ひしぎ逆十字でKAIRIに反撃。詩美の助太刀もあって粘り続けたが、試合時間が残り1分を切ったところでKAIRIの強烈なバックブローが命中。19分44秒、最後はKAIRIのダイビングエルボーで沈んだ。

 試合後、KAIRIは「詩美くん、今日はギリギリだったけど、光由くんを守り切れなかったね。でも、思った以上にやるじゃん、2人とも。今度、シングルマッチでもどう?」と詩美に呼びかけた。

 また、天咲に対しては「どうだった? 痛かった? そうだ。プロレスは痛いんだ。だけど、それがたまってたまって負け続け、悔しい気持ち、痛い気持ちをためて勝つからみんなが感動するんだ。だからプロレスは面白いんだ」とメッセージを送った。

 バックステージでは「ウチら(KAIRI&中野)は最初、注目されてなかったし、負け続けたけど、ここまで這い上がってきた。詩美くんと光由くんは最初から注目されて、それはいいことでもあるけど、時には足を引っ張ってしまうこともある。苦しい思いをして勝った方がプロレスは楽しいし、ファンの人と喜べるから、今日はとことん辛口にいきました」と語ったKAIRI。

 世界で活躍した先輩からエールを受けた天咲の今後に期待だ。