女子プロレス「スターダム」のハイスピード王座戦(28日、大田区)は王者・AZMがテクラの挑戦を退け、4度目の防衛に成功した。

 5日の福岡大会で岩谷麻優に敗れてSWA世界王座から陥落したばかりのテクラだが、得意のハイスピード戦で躍動。予測不能な動きで王者を翻弄した。

 だが、顔面から叩きつける「毒グモ・デスドロップ」を切り返した王者は、あずみ寿司(変型ラ・マヒストラル)でクルリ。これをカウント2で返されると、ヌメロ・ウノ(変型腕固め)でギブアップを奪った。

「テクラはまだ2回しか戦ったことがないけど、すでに大嫌いだよ! でも、テクラが挑戦してくれたことによって、ハイスピードに新しい風が吹いたことは感謝するよ」とメッセージを送った王者の前には、第0試合で勝利し、ハイスピード王座挑戦を表明していた向後桃が登場。

「新たな目標として、そのベルトを見てきました。次に自分が3カウントを取ったら挑戦したいと思っていました」と訴えた。

 AZMは「第0試合で勝った? だから? そんな甘っちょろいので挑戦できると思う?」としつつも「お前の今の師匠は葉月だろ? コモモ(向後)と戦って、ちょっとでも葉月の姿が見れるならやってあげてもいいよ」と受諾。

 さらに「このまま私が最多防衛記録にいくので楽しみにしてください。そしてグレート―O―カーンさん、あとで会いましょう」と解説席にいた帝国の支配者に呼びかけリングを後にした。