新日本プロレス29日大田区大会「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」Bブロック公式戦で、GLEATのG―REX王者エル・リンダマン(27)がマスター・ワト(25)に痛恨の4敗目を喫し脱落となった。

 序盤からノータッチトぺ・コンヒーロを発射するなどエンジン全開のリンダマンは、ワトの蹴りにもバックドロップで応戦する。丸め込み合戦でもワトのラ・カレテラ(変型ジャックナイフ式エビ固め)をカウント1で返して切り返していく。

 しかしジャーマンスープレックスを阻止されるとレシエントメンテ(変型高角度十字固め)で形勢逆転を許す。TTDでマットに突き刺され、最後はRPP(コークスクリュー式セントーン)で3カウントを奪われてしまった。

 唯一の国内他団体勢、しかもフラッグシップタイトルを保持する現役王者としてBOSJに乗り込んできたが、この日の敗戦で優勝決定戦(6月3日、日本武道館)進出の可能性が消滅した。それでもリンダマンは「マスター・ワトにプロレスの楽しさと奥深さを教えてやるって言ったけど、逆に怖さと厳しさを叩きつけられたな…。まあでも勝ち負け以外でもリンダマンの素晴らしさとGLEATの素晴らしさは詰まってるはずだから。相変わらずこのBOSJ、主役はこの俺だ」とうそぶき、BUSHIとの最終公式戦(31日、富山)へ気持ちを切り替えていた。