柔道男子60キロ級の古賀玄暉(※げんき、23=旭化成)が、6月3日開幕のグランドスラム(GS)トビリシ(ジョージア)大会にかける意気込みを語った。

 古賀は、昨年3月に53歳の若さで亡くなったバルセロナ五輪柔道男子71キロ級金メダリストの故古賀稔彦さんの次男。4月に行われた全日本選抜体重別選手権では、東京五輪金メダリストの高藤直寿(パーク24)から金星を挙げている。

 今大会のエントリーを見た感想については「自分が第8シードで、順当に勝ち上がれば第1シードの選手と準々決勝で当たる。元世界チャンピオンということもあり、ここで勝てれば自分の自身になるし、結果として五輪につながる成績になる。今大会を勝って自分自身の強さを見せたい」と、パリ五輪を見据えて目標を語った。

 古賀は9月の杭州アジア大会の代表からは多数決の結果外れることになった。その際、吉田優也監督からは「俺も悔しい」との言葉をかけられたという。
 
「悔しいのが自分だけではないという部分で、自分ひとりだけでなく監督やコーチ、全体のことを考えて勝たなきゃいけない。最終的な目標のパリ五輪に向けて勝っていかなくてはないけないと強く思った」と表情を引き締めていた。