全日本プロレス29日の後楽園大会で、世界タッグ王者の〝ツインタワーズ〟こと石川修司(46)、佐藤耕平(44)組が土肥こうじ、羆嵐組を下し初防衛に成功した。

 挑戦者組のパワーに苦しめられる展開が続いた。中盤には石川がその巨体を羆嵐にアルゼンチン式背骨折りで担がれる。さらにその羆嵐ごと土肥に原爆固めで投げられ、追い込まれた。

 しかし猛攻を耐え抜くと、攻め疲れが見え始めた羆嵐を石川が追い込む。カミゴェ、ランニングニーでダメージを与えると、最後はジャイアントスラムで3カウントを奪った。

 試合後、マイクを持った石川はずば抜けたパワー殺法を発揮した対戦相手をほめたたえた上で「必ず、もう1回やろう」と再戦を誓う。するとそこに現れたのが、前王者の芦野祥太郎だ。パートナーの諏訪魔がブードゥー・マーダーズと合流したためエボリューションと袂を分かち、再び〝一人アンファンテリブル〟状態に戻った芦野から「そのベルトに挑戦する権利、前王者なのでありますよね。おれはそのベルトが気に入ってるんだよ。防衛戦、組んでくださいよ」と要求される。

 その後、芦野は「トータルイクリプス」を離脱した本田竜輝とのコンビでの挑戦を表明。さらに本田の実績不足を補うべく、立花誠吾も加えた3人で6月12日の東京・後楽園ホール大会で開催される6人タッグトーナメントに出撃することを表明した。

 混とん極まる王道のリングで、ツインタワーズはその存在感を発揮し続けられるか。