20日に女優の中江有里(48)が小説「水の月」を出版した。幼い頃に両親の離婚で離ればなれになった姉妹が、母の死をきっかけにメールでの往復書簡を始め、絆を深めていく内容だ。20年8月にがんで亡くなった中江自身のお母さんのことも作品に投影されている。

中江へのインタビューで「死」について、たっぷりと話を聞いた。アイドル女優だった中江に、こんなことを聞くとは30年前は思ってもいなかった。

「死」について考えると共に、健康のことを真剣に考え始めた。長らく暴飲暴食の限りを尽くして来たが、還暦になって無理がきかなくなってきた。なにより、90代の両親よりも先に逝くわけにはいかない。

食事は腹八分目、ヨーグルト、ナッツ類をしっかりととるように心掛けている。今日は休みだったので「大森ふるさとの浜辺公演」で日光浴をしながら、作家・車浮世氏から送られてきた「江戸っ子の食養生」(ワニブックス)をむさぼり読んだ。

アンチエイジングと言う言葉ばかりを気にしていたが、健康で長生きが大切だとしみじみと考えさせられた。【小谷野俊哉】