れいわ新選組の山本太郎代表(47)とNHK党の山本太郎氏(48)の“太郎対決”はあるのか――。千葉・松戸市長選(6月5日投開票)が29日告示され、NHK党公認の山本氏が立候補した。同氏は7月投開票予定の参院選比例代表にも立候補予定で、れいわの山本氏との“遭遇”は時間の問題だ。

 NHK党の山本氏はれいわの山本氏への同姓同名作戦の対抗馬として、NHK党の立花孝志党首が擁立に動いた。結局、れいわの山本氏は参院選で東京選挙区からの出馬を表明。NHK党の山本氏は既に比例代表からの出馬が決まっており、直接対決は避けられた形となる。

「れいわ・太郎票の誤認を狙った姑息な手段」と批判も絶えないが、立花氏が山本氏と面会し、本人の熱い政治への思いを聞き、“NHK党の山本太郎”としてのキャラ立ちが決定。参院選の隠し玉にすることもなく、市長選にも出馬した。「じゃない方の山本太郎です」と顔出しで、れいわの山本氏とは“別人”であることを訴えている。

 NHK問題の解決、犬猫殺処分ゼロ、医療用大麻の解禁を政策の3本柱に掲げた上で、山本氏は「前回の参院選の投票率は48%だった。投票に行かない人がそんなにいるのか。なんとか投票率を上げたい」と同姓同名対決が少しでも話題になって、投票に行く人が増えればとの使命感にも燃えている。

 さらに山本氏は日々勉強中というが、れいわの山本氏に直接、意見をぶつけたいとの思いもある。れいわは聴衆からの質問に応じる街頭演説のスタイルを取っており、「山本太郎VS山本太郎」の直接対決が実現すれば、参院選での話題になりそうだ。