今夏の参院選東京選挙区(改選6)に自民党の公認を受けて立候補するアイドルグループ「おニャン子クラブ」元メンバーで女優の生稲晃子氏(54)が30日、東京・八重洲に選挙事務所を開いた。

 参院選は来月22日公示で7月10日の投開票が有力視される短期決戦だ。下村博文選対本部長は「生稲氏は(これまでの街頭演説で)すでに5キロ痩せました。これ以上、痩せさせないためにも総力戦で戦う」と支持者に激励を飛ばした。

 これを受けて生稲氏は「みなさんの言葉を聞いて涙腺がまずいことになっています」と涙を流した。

 その一方で、生稲氏は「本来ならここで『頑張ります』と前向きな話しで終わりたいのですが、もう一つの私の気持ちを話します」と、選挙戦へのプレッシャーを口にした。

「5日前、私は初めて1人で泣きました。それは東京で必ず2議席を守らなくてはいけないのが自分であることです。偉大な中川雅治さんの後継者になるんだ、そのためには絶対に当選しなくてはいけない、そこに恐怖と不安があります」

 会場から「頑張れ」と多くの声援を受けた生稲氏は「ここに来ている人たちは私の味方です。泣いても笑ってもあと1か月しかありません。倒れてもいいやという気持ちで走り抜けたいと思います」と意気込みを語った。

 生稲氏は都内の保守層や40~50代のおニャン子クラブ世代の支持層にどれだけ浸透できるかが当選の鍵になると見られている。