女子テニスの世界ランキング38位・大坂なおみ(24)が30日、自身のツイッターに長文を投稿。米国内で相次いでいる銃乱射事件について「いつごろからか、銃乱射事件のニュースに慣れてしまうようになった。同じようなことが繰り返されているような気がして、自分が同じような状況に陥ったときのために、脳がスイッチを入れて準備し始めた。以前は映画館に行くのが好きでした。今はごく稀にしか行かないのですが、上映中に人が入ってくるのを見るたびに心臓が締め付けられ、手のひらに汗をかくようになりました」と思いを記した。

 前日にはボクシングの試合が開催されていたニューヨークのバークレーズセンターで〝銃撃騒動〟が発生。その場に居合わせた大坂もSNSで会場内がパニックに陥った様子を伝えた。その後に地元警察は発砲の事実を否定している。

 大坂は「私は幸運にも警備員が一緒だった。1人でその状況を切り抜けなければならないとしたら、ましてやそれが子供なら想像もつきません。このように頻繁に起こる悲惨な状況を身近に感じるのは、アメリカに住んでいる人だけのことかもしれませんが、私があの部屋で待っていた数分の間に経験した感情は、誰にも味わってほしくないものです」と恐怖の瞬間を改めて振り返った。

 その上で「先日、防弾リュックが売れているという記事を読み、泣いてしまいました。このままでは将来が思いやられます。何かを進化させなければなりませんし、願わくばより良い方向へ向かってほしいです。なぜなら、これは正常とみなされるべきではなく、狂気のさたなのですから」と米国の銃社会のあり方に警鐘を鳴らした。