ハロー!プロジェクトのアイドルグループ、Juice=Juice稲場愛香(24)が30日、東京・日本武道館のコンサート「Juice=Juice CONCERT TOUR~terzo~FINAL 稲場愛香卒業スペシャル」でグループから卒業した。9年間のアイドル活動に終止符を打った。

北海道出身の稲場は14年にハロプロ研修生からカントリー・ガールズとしてデビュー。16年8月から持病の治療に専念するためにグループを卒業するも、17年9月に地元北海道を拠点に活動を再開。18年6月にJuice=Juiceに加入。グループでは、4年間の活動を終え、今後はソロとして活動していく。

アンコール後には、メンバーカラーのホットピンクのドレスで登場。ピンク色のペンライトが会場を埋め尽くす中、ソロで「もしも…」を披露した。手紙を涙ながら読み上げて、感謝の思いを伝えた。

 

【手紙全文】

2022年5月30日をもって、私稲場愛香は、Juice=Juice 及びハロー!プロジェクトを卒業します。4歳からダンスに触れてきた私は、物心が着いた時にはエンターテインメントの世界でお仕事がしたいと思うようになり、中学1年生の時にハロー!プロジェクトが大好きになって、高校1年生の時にハロプロ研修生として活動することができました。

2014年11月5日

カントリー・ガールズのメンバーとしてハロー!プロジェクトに加入させていただきました。メジャーデビューできた時の喜びは忘れられません。

あえて言うならダンスが大好き、という事くらいしか自分には特徴がないなと思っていたこの頃、メンバーやみなさんから「あざとい」という、とても特徴的な代名詞をつけていただいて、新たなキャラクターが出来たことでアイドルとしての自分の役割を見つけることができた気がします。

そして、今日この日まで使い続けてきた「がんばりまなかん」、10代の若さもあって全てに全力だった毎日が思い出されます。

ですが、体調のことでふがいない思いのまま、カントリー・ガールズとしての私は終わってしまいました。短い間だったかもしれませんが、私にとっては、かけがえのない思い出で、いとおしい日々だったなと感じております。今でもカントリーのメンバーみんなには本当に感謝しています。

2017年9月8日

ハロプロ研修生北海道のリーダー的役割という立場で、復帰させていたたきました。何をしたら良いのかわからない所から始まりましたが、かわいいかわいいハロプロ研修生北海道のみんなの無邪気さ、純粋さ、一生懸命さ、タコやパンダ、ジンベエザメが好き! など、さまざまな個性に触れながら私も初心にかえることができ、そして誰かに何かを教える難しさや、思いが伝わった時の喜び、ひとりのお仕事のやりがいなどを感じ、沢山のことを学び、とても貴重な経験をさせて頂きました。

2018年6月13日

Juice=Juiceに加入させていただきました。突然の事でとにかく驚いたのを覚えています。他のグループを卒業してからの加入という、新しい形で加入した私をあたたかく受け入れてくださったこと、本当に感謝しています。正直、当時は私自身、毎日が必死で記憶が曖昧なところもあります。でも、数年前から、Juice=Juiceに加入してから、最近、ファンになりました、など、どんな私でも、応援してくれるみなさんがいたから乗り越えることができたし、笑顔でいることができました。

そして、メンバーのみんなにも感謝してもしきれません。

新メンバーの有澤一華ちゃん、入江里咲ちゃん、江端妃咲ちゃん。もう少しで新メンバーじゃなくなるね! 一緒にいられた時間は短いけれど、稲場さん好き好き~! って真っすぐに気持ちを伝えてくれるみんなにいっぱい癒やされたよ。これからもかわいいくて個性あふれる3人を見守っています。「ヘンテコな天才」いちか、「笑顔の努力家」りさち、「美人なちびっこ」きさきちゃん、ありがとう。

そして、ゆめりあい。ゆめりあいと呼びながら、それぞれに沢山の思いがあります。

まずは工藤由愛ちゃん。たこが大好きな本当に不思議なかわいい子で沢山笑わせてもらいました。いつも私のことをかわいいとかお姫様みたいって言ってくれるのが本当にうれしかったです。道産子魂、全部託したよ! そのくらい信頼しています。こんなに良い子はいないって何年経っても思わせてくれてありがとう。だから、もっと自信を持ってね! 

松永里愛ちゃん。最初はどんな子なのか、つかねずにいたけれど、徐々に距離が縮まってアニメの話や音楽の話、グループの話、何かについて一緒に語る時間が本当に楽しかったです。りあいちゃんは年下の後輩だけれど、沢山刺激をもらったし、頼らせてもらうこともありました。ありがとう。私のことも頼ってね! そしてこれからも、いまなさんを守ってね!

井上玲音ちゃん。大好きです! 顔面国宝なのに少年の心を持つれいれい。繊細な部分も持っていたり真面目でストイックなのにいつも変顔をしているギャップの子。くだらない話でも沢山笑ったし、根本的な性格が似ているからいろいろな気持ちに共感してもらえて、心のよりどころでした。どれだけ救われたかわかりません。ありがとう。これからもずっとずっと、笑わせてね!

段原瑠々ちゃん。るるちゃのトップオタと本人からも認定されているくらい、全てが大好きです! 似ている部分もあるし、私にはない部分も持っていて良い刺激を沢山くれました。2人のサブリーダーとしての時間は短かったですが、これからも何か力になれたらうれしいなと思っています。まなるる永遠! 大好き! 心からありがとう。これからもよろしくね。 そして、植村あかりさん。植村さんには何度も何度も救われました。見返りを求めない優しさ、深い愛をもらいました。私が名付けた「自由な女神」。それがぴったりな、こんなに魅力的な方はなかなかいないと思います。リーダー、お世話になりまして、ありがとうございました。これからも目の保養と癒やしを、よろしくお願いします。

歴代の先輩方もおっしゃっていた、いつの時代のJuice=Juice も最高って言ってもらえるようなグループに。それがまた明日からもすぐに更新できるみんなだと確信しています。

今こうして手紙を読んでいても本当にいろいろな事があったな~と思います。乗り越えなければならない壁も少なくはなかったですが、一緒に活動する大切な仲間や、グループを問わずハロー!プロジェクトのカッコよくて楽しくてすてきな先輩方や後輩のみんな、関わってくださった全てのスタッフさん方、ずっと心はひとつで応援してくれた家族、そして何よりみなさんの応援のおかげでここまでくることができました。今、オルゴールで流して頂いている私の大好きな曲「未来へ、さあ走り出せ!」の歌詞のように「あの頃の私よりは少し強くなれたかな」と思えています。

これまでの私の活動を通して、誰かの力になれたかもしれない! と思えた時に、心から喜びを感じることができました。そんな喜びを沢山感じられた私のアイドル人生は、本当に幸せでした!

これからの私も、ひとりの人間としてもっと自分を磨き、もっともっと強く成長していきたいと思っています。

またみなさんにお会いできる日を楽しみに、がんばりまなかんしていきます!

改めて、たくさんの方に支えられて今日という日を迎えることができました。私に出会ってくださった全ての皆様に心から感謝しています。約9年間、、本当に本当にありがとうございました!

2022年5月30日

Juice=Juice サブリーダー 稲場愛香