火に勝つには電撃だ。DDTの「ダムネーションT.A」を率いる〝カリスマ〟こと佐々木大輔(36)が、4団体合同興行「サイバーファイトフェスティバル2022」(6月12日、さいたまスーパーアリーナ)で対戦する拳王をスタンガンで失神させる暴挙に出た。

 拳王との一騎打ちを控える佐々木は、30日のノア川崎大会で行われた6人タッグ戦に出撃。敵地にMJポー、KANONと乗り込み、拳王、大原はじめ、Hi69組と対戦した。

 両軍とも開始とともに白熱のバトルを繰り広げた。序盤、佐々木は3人がかりで集中攻撃されるなど押される展開となったが、中盤になってキックやビンタを拳王に連続で決めて反撃を開始。セコンドの藤田ミノルがレフェリーの気を引いている間にパイプイスで頭部を打ちぬくなどラフ攻撃も交えてペースをつかんだ。

 すると最後はHi69を孤立させてから、佐々木がミスティカ式クロスフェースロックで捕獲し勝利した。だが、大将同士の決戦を控えた両軍がこれで収まるわけはない。試合後も大乱闘を繰り広げると、その混乱のさなかにカリスマが背後から拳王にまさかのスタンガンで攻撃だ。さらに悶絶する拳王をポーとKANONに抑えさせて、再びスタンガンを押し付けて失神させた。

 大の字になった拳王を見下ろしながら佐々木は「おい、プロレスリング・ノア。このきたねえリングにDDTを背負った佐々木大輔が来てやったぞ。拳王…、今日で確信したけどよ、大したことねぇな」と罵倒。さらに「6月12日、さいたまスーパーアリーナ、こんなもんじゃすまさねぇからな」と決戦での勝利も予告した。

 10日の会見では襲われ、炎上ハイキックでKOさせられる屈辱を味わったが、スタンガン攻撃での〝リベンジ〟に成功。してやったりの表情で「あいつは火がなきゃなんにもできないんだから」と煽ると「6月12日までに鍛えなおして来い」と吐き捨てた。

 火に続いて電撃が登場。サイバーファイトフェスティバル当日は、いったいどんな予想外の攻撃が飛び出すのだろうか…。