仲代達矢(89)が30日、石川県七尾市の能登演劇堂で、主宰する無名塾公演「いのちぼうにふろう物語」(9月4日~10月10日、同演劇堂)の会見を行い、舞台に立つモチベーション、体力維持のひけつなどを明かした。

今年、無名塾に8人の新人が入塾した。若い世代と舞台に立つことも刺激になっている。「師匠格という一面はありますが、まだ現役の役者。指導しながらも、この若者に負けてたまるかという気持ちもどこかにある。それが現役を続けている理由になっている気がします」と話した。

昨年11月から今年4月にかけて、舞台「左の腕」で全国巡演した。「いのち-」も7月の稽古開始を前に、せりふをさらう作業に入っているという。

体調管理、体力維持について仲代は「1日1時間ストレッチをして、1時間芝居の稽古をして、年齢を考えてそれなりの食事を取ってます。野菜中心です。でも野菜ばっかりじゃだめだと言うんで、肉や魚も少し。でも野菜が大好きで、春のキャベツなんて最高ですね」と笑った。

ストレッチの後に、近所で公園ウオーキングも行うという。「公園を1周。昔は5周もしたんですが、1周で勘弁させていただいてます」と笑った。

「いのち-」は、「いしかわ百万石文化祭2023」のプレイベントで、全30回のロングラン公演。