映画プロデューサーをたたえる唯一の賞として知られる、第41回藤本賞が31日、主催の映画演劇文化協会から発表された。

藤本賞には、カンヌ国際映画祭脚本賞、アカデミー賞国際長編映画賞、日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ、国内外の映画賞を受賞し、国内で観客動員数80万人を超えるヒットとなった「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督)の山本晃久氏が選ばれた。村上春樹の同名短編小説を濱口竜介監督の脚本と演出により映像化。本企画を発案、プロデュースし、世界的な評価と成功に導いた功績をたたえた。

藤本賞・特別賞には国内興行収入100億円を突破した「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(庵野秀明監督)の企画・原作・脚本の庵野秀明氏が選ばれた。

藤本賞・奨励賞には、観客動員980万人を超え、昨年興行収入第1位となる大ヒット作の「劇場版 呪術廻戦 0」(朴性厚監督)のプロデュース・チームが受賞した。

藤本賞・新人賞には旬の若手俳優を起用し、昨年の実写映画興行収入第1位となった「東京リベンジャーズ」(英勉監督)が選ばれた。

藤本賞は、映画にほれ込み、映画づくりに生涯をささげ、269作品を製作した名プロデューサー・藤本真澄氏の功績をたたえて設けられた賞。藤本賞には賞金50万円、藤本賞特別賞、藤本賞奨励賞には夫々賞金30万円、ならびに各賞に対し、副賞が贈られる。

第41回藤本賞の授賞式は、新型コロナウイルスの感染状況に鑑みて、開催を見送る。