キックボクシングルールでの格闘技デビューが明らかになっていた元俳優の高岡蒼佑(40)が31日、京都市内で会見を開き、デビュー戦となる「競拳21」(6月12日、大阪・堺市産業振興センター)に向け、闘志を燃やした。

 興行は一般社団法人・競拳インターナショナルの若野康玄代表が主宰。高岡はユーチューバー「フォーカード」トミー(25)とメインカードを務める。2分3ラウンドのキックルールで、10オンスグローブ着用。ヘッドギアやレガースは付けない。

 会見に臨んだ高岡は「役者からドロップアウトして、30代は鬱屈した気持ちもあった。ご縁があって、信頼できる人たちにこういう機会を設けさせてもらって、30代のウズウズした部分をガチャガチャとまとめて、40代のいいスタートを切れたらいいな」と意気込んだ。

 格闘家デビューは、かつての俳優仲間に伝わっているという。なかでも、ドラマ「ROOKIES」などで共演した市原隼人からは「いい言葉をもらいました。アイツは15年間変わらず、そばにいてくれた。いろんな部分も見た上で応援してくれてる」と明かした。

 一方で、トミーは「僕からするとおいしい。いい戦いをして有名になりたい。命かけて頑張る」と〝挑発〟。高岡は「一発おいしいと思ってるかもしれないが、子供にいい背中も見せたいし、お世話になった人にも恩返ししたい。彼も命がけで来ると言ってますし、殺す気で来てほしい。僕も殺す気で行く。そこは役者とは違う部分で挑戦する。応援していただけたら」とクールに〝返り討ち〟を宣言した。

 写真撮影では、トミーが高岡の胸ぐらにつかみかかる場面もあり、試合を前に早くも火花を散らしていた。

 そんな2人に、若野代表は「正規のキックボクシングを見せてほしい。観客に対して、どれだけアピールできるか。質の良い試合を望みたい」と熱戦を期待した。