アイドル歌手新井薫子からイラストレーターに転身、米ニューヨークを拠点に活動する画家KAORUKO(56)が、個展「Femina」を西武渋谷店で開催(6月19日まで)することになり31日、同所で取材に応じた。

同じ82年組アイドルで、同級生の松本伊代(56)を描いた作品も展示されることから、松本がお祝いに駆けつけた。

「もともと画家になりたかった」というKAORUKOは、80年代末からイラストレーターとして活躍。07年にアメリカに渡り、ジェンダーやフェミニズムをテーマにした現代アート作品を創作してきた。コロナ禍になり、米国での創作活動が難しくなり、20年秋に帰国。21年1月に放送されたテレビ朝日系「あいつ今何してる?」に松本が出演した際、KAORUKOとの久々の対面が実現した。その後、交流が復活し、松本をモデルにした作品を創作した。

作品を見た松本は「あっー、かわいい。制服なんですね。モデルになるのは初めてです」。KAORUKOは「伊代ちゃんはアイドル時代も今も輝いている。私のテーマにふさわしい方です。個展を開くのが渋谷なので、ハチ公前で待ち合わせしている制服姿の伊代ちゃんを描きました。『センチメンタルジャーニー』のジャケット写真を見ながら描きました」。

82年デビュー組は、小泉今日子、中森明菜など、アイドル全盛時代だった。KAORUKOは渡辺めぐみらとは昔かた交流があり、昨年、別の百貨店で個展を開いた時には、松本や渡辺らも来てくれたという。

個展のため、作品は販売される。松本は「売らないでほしい。私は絵は全くダメなんですけど、最近、水彩画を習い始めたばかりなんです」と話した。

関係者によると、KAORUKOの作品の値段は、号30万円ほどだという。松本を描いた作品は、アメリカサイズのため、適合する号数はないが、百数十万円の値はつく計算になる。