「ジャンボ鶴田23回忌追善興行」が31日に東京・後楽園ホールで行われ、29日肝臓ガンのため58歳で亡くなったターザン後藤さん(本名・後藤政二)の追悼10カウントゴングが鳴らされた。

 この日の第2試合では宿命のライバルだった大仁田厚がグレート小鹿、木高イサミ、宮本裕向、雷神矢口と組んで佐藤光留、長井満也、ヨシタツ、熊嵐、雷陣明組と10人タッグマッチで激突した。光留のギターショットを浴びた大仁田だったが、有刺鉄線バット攻撃を狙われたところで毒霧を噴射。テーブル上への合体式パイルドライバーをさく裂させる。最後は小鹿が雷陣をチョークスラムで沈めチームも勝利を収めた。

 試合後のリング上で大仁田は「今日は鶴田さんのためにたくさんの皆さん、ありがとうございました。僕たちが一番鶴田さんを知っています。渕(正信)さん、(ハル)薗田さん、鶴田さん、僕で合宿所で3年間暮らしました」とマイクアピール。その後は29日に死去した後藤さんの追悼セレモニーが行われた。遺影などは用意されなかったが、試合に出場した選手全員が集まって10カウントゴングが鳴らされ、後藤さんのテーマ曲「汚れた英雄」が会場に響き渡った。

 大仁田は「前々日にターザン後藤が亡くなりました。不思議なことに、ターザン後藤はジャンボ鶴田さんの付け人だった。ターザン後藤の曲を聞いた時に、まだまだターザンが出てきそうで…。今日は鶴田さんの23周年に出れたことは幸せです」と神妙な面持ちでコメント。2人の故人をしのんでいた。