中日は5月31日の楽天戦(バンテリン)に2―0で今季7度目の零封勝利。先発・小笠原が7回無失点の好投を見せれば、打線は相手先発・田中将に阿部とビシエドがいずれも今季6号ソロを放ち、ソロ2発でそのまま逃げ切った。

 以下は立浪和義監督(52)との主な一問一答。

 ――田中将に2発で勝利

 立浪監督 なかなか田中投手ですから制球もいいし、そう簡単に点は取れないと思った中で、まず阿部の逆方向の本塁打が非常にいいきっかけとなって、ビシエドも久しぶりに完璧な本塁打だった。この間(27日)も打ったんですけど、今日の方が内容が良かった。

 ーー田中将の攻略はどう考えていたか
 
 立浪監督 最近は真っすぐもそうだが、変化球も多かったので。ある程度、変化球も狙っていかないといけないなというのはあった。

 ーーバンテリンでの6連戦

 立浪監督 久しぶりに頭が取れましたので、常に勝ち越しを目指して明日からもやっていきたい。

 ――阿部の先制本塁打は右方向へいい当たり

 立浪監督 阿部は思いきりもいい選手。4月はチャンスで打ってくれて、逆方向へ打っている時の打撃は良いですね。どうしても悪くなると、強引にいくというか。ああいうふうに打てれば本塁打も20本、打率も3割打てる力もあると思う。あとは雑になってくる訳ではないが、ちょっと大振りしてしまう。そういう意識を変えていけば、もっともっといい打撃はできていくのかなと。

 ――ビシエドにも一発

 立浪監督 京セラで打って、その後の試合で上体がまた突っ込み出した。あれくらいの感じでボールを待てれば長打も出ると思う。今日の打撃を見たら素晴らしい本塁打。打っていく中で早く軸足にためを作って振れるようになっていってくれれば、彼のスイングスピードなら、まだまだもっと打てると思うので継続してほしい。

 ――タバーレスがブルペン投球したのか

 立浪監督 投げました。見ました。そんなに張り切って投げるなと言いましたけど、直球に非常に力がある。すぐにどうなるかは分かりませんが、ファームで何回か投げて良ければもちろん上で使いたい。

 ――前カードでオリックス・山本由伸、田中将大という好投手に勝ててチームとしての手応えは

 立浪監督 誰が投手でも勝てば一緒ですね。もう明日のことを考えないと。2本の本塁打は本当に素晴らしいが、まだまだつないでタイムリーという形にまではいかなかったので。日々反省を忘れずに、明日の投手の研究をしてやっていきたい。

 ――試合前までパ・リーグ首位だった楽天・田中将に土をつけたのは大きい

 立浪監督 やっぱりね、大投手ですから。もちろん自信にはしてもらいたいですけど、打ったのはビシエドと阿部の2人ですから。大きいというよりも、見ていて勝てる投手、これまで実績を挙げている投手ですから。バッティングカウントである程度のコースに投げてくるので。打っても正面に飛んだりね。いいところは見習いながら。終盤は球が浮いてきたところはありましたけど。ああいう投手と対戦すると勉強になることもある。もちろんそういう意味では力にしていかないといけない。