森保ジャパンで懸案となっている主将のDF吉田麻也(33=サンプドリア)の去就問題を巡り、個人トレーナーを務める杉本龍勇氏(51=法大教授)が〝欧州残留〟に太鼓判を押した。吉田はサンプドリアとの契約が6月末で満了となるが、クラブ側に契約延長の意思はなく退団が決定的。Jリーグの複数クラブのほか、中東など海外勢も関心を寄せている状況だ。

 日本代表にとっても、主将で守備陣の大黒柱でもある吉田のパフォーマンスはチームの命運を左右するだけに一大事。31日に取材に応じた吉田は自身の去就に言及し「いいところがあればいいなと思っている。しっかりと代表選手としての価値を示さないといけない。この2週間で動きがあるかどうかは、エージェントに任せている。なるようになるでしょう」と新天地を模索している。

 決断が注目を集める中、吉田を陰で支える杉本氏は「ちゃんと動けているが、年齢という線引きが契約解除や、監督サイドも外すときの理由にしやすい。なので、年齢を重ねれば重ねるほどパフォーマンスを上げていかないと難しくなる。ベテランは両極端の評価しか出てこない」と年齢だけで評価が厳しくなる現実を指摘する。

 それでも、まだまだ欧州のトップレベルで通用するとみており「代表での移動が年々負担になっていることは事実だと思う。でも、まだ33歳だから老け込む年齢ではない。パフォーマンスを見れば十分、欧州でもやれる。(トレーニングなど)やることはやっている状況なので、決してパフォーマンスが落ちる状態ではない」と強調した。

 まだまだ欧州でプレーを続けるのか、それとも…。主将の新天地に注目が集まる。