重苦しいムードを振り払った。広島・床田寛樹投手(27)が31日の日本ハム戦(マツダ)に先発し、8回2安打無失点の好投。さらに自己最多の12奪三振で今季5勝目、そしてプロ6年目で自身初の交流戦勝利を挙げた。

 お立ち台には決勝犠飛の菊池涼と一緒に上がった。「絶対勝ちたいと思ってマウンドに上がりました」と振り返った床田は「自分の交流戦初勝利もそうですし、何よりチームの連敗を止められたというのが一番うれしい」と笑顔で語った。

 そんな床田は大学時代からずっと行っているのが、こまめな情報収集だ。「僕は実績とか年齢とかも関係なく、いいなと思ったことは聞きます」。その内容は「技術的なことが多いですかね。どういう感じで投げてるのとか」という。

 森下にカーブの投げ方を聞いたこともあるという。「どういう感じで投げてるん?と聞きました」と明かす。ただ、そっくりそのまま、マネするわけではないという。「(自分の投球)フォーム自体を変えようとは思っていないので」。

 他の選手からエキスを吸収し、自分に合うものを取り入れているという。「キャッチボールとかでも、他の投手の投げ方をマネして投げてみたりとか。いろいろやってますね」。ひたすら〝トライ&エラー〟を繰り返して、今年の進化につなげている。