【アイオワ州デモイン発】WWE・ロウで、中邑真輔(42)とリドル(36)の強力新タッグがエンジン全開で発進した。

 前回スマックダウン(SD)で、中邑はリドルと緊急合体。それぞれのタッグパートナー、リック・ブーグスと毒蛇ランディ・オートンがケガで欠場する中、遺恨のある「ザ・ブラッドライン」への報復のため、実力者2人が手を組んだ。今週のロウでは、そのブラッドラインのロウ&SDタッグ統一王者ウーソズ(ジェイ&ジミー)と王座挑戦権をかけて激突。新コンビは序盤から連係攻撃を見せて、王者組とわたり合った。

 リドルは王者組の連係に捕まるも、何とか脱出して中邑と交代。中邑はジェイをライダーキックで吹っ飛ばすと、ジミーに強烈なヒザ蹴りからカカト落とし。続けてけいれん式ストンピング、スライディングスープレックス、コーナー2段目からのダイビングニーと怒とうの波状攻撃だ。

 トドメのキンシャサは回避され、ジミーのスーパーキックからジェイのウーソスプラッシュを浴びたが、リドルがカットして3カウントを阻止。試合はハイレベルな一戦となり、中邑はジェイにカウンターのキンシャサ一撃。これはジミーにカットされ3カウントを奪えなかったものの、代わったリドルがパワースラムからエレベイテッドDDTと、「RKブロ」の相棒オートンの十八番技でラッシュした。

 さらに毒蛇必殺のRKOを狙うが、ジェイのスーパーキックを食らいロープにもたれた。ここで、場外のジミーがリドルのキックスケーターを持ち出して、リドルの顔面に叩き込んだ。王者組の凶器使用ですぐにレフェリーがゴングを要請し、中邑&リドルの反則勝ちとなった。

 反則攻撃に怒りの中邑は場外でジミーを襲うも、場外フェンス越しに投げ捨てられた。ウーソズはそれぞれコーナー上段に上がり、リドルにダブルのウーソスプラッシュを画策。中邑はリングに入ってジミーをハイキックで叩き落とすと、リドルはコーナー上段からジェイにスーパーRKO(雪崩式RKO)だ。鮮やかに決まって、王者組を退散させた。

 王座挑戦は決められなかったものの、新コンビはその実力を証明。会場からも「ブロ! ブロ! ブロ!」の大チャントが上がり、早速ユニバース(ファン)の支持を得た。中邑もインタビューで初タッグの感想を聞かれると「俺たちはバックグラウンドが似てるし、時々一緒にトレーニングもしている。タッグは始まったばかりだ」と言ってリドルと拳を合わせ、手ごたえありの様子だった。