5月31日に米ホワイトハウスを訪問した韓国の人気男性グループBTS(防弾少年団)が、バイデン大統領との対談に先立って行われた記者会見の模様が、ユーチューブのホワイトハウス公式チャンネルで生中継され、31万人以上が視聴したと米FOXニュースが報じた。

ホワイトハウスは公式チャンネルで記者会見の模様を配信しているが、通常の記者会見の平均視聴者数は1万人程度だという。この日は、米国のみならず世界中のBTSファンからのアクセスが集中したことで、普段の30倍以上のアクセスを記録した。

そろいの黒いスーツ姿で会見に登場したBTSのメンバーは、新型コロナウイルスの感染拡大以降、米国で急増しているアジア系住民に対する憎悪犯罪の根絶を訴えていた。SUGAは「人と違うことは悪いことではない。心を開き、あらゆる違いを受け入れるところから平等が始まると思う」と通訳を介して寛容さを訴え、JIMINは憎悪犯罪が急増していることに打ちのめされていると述べていた。

メンバー7人は会見後は、報道陣に非公開の形でバイデン大統領と面会し、多様性の重要性や急増するアジア系への憎悪犯罪への対応などについて意見交換したものと見られている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)