放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上のために顕彰する「第59回ギャラクシー賞」が1日、都内で表彰式が行われ、テレビ部門個人賞は、昨年放送のNHK大河ドラマ「青天を衝け」で徳川慶喜を好演した草なぎ剛(47)が受賞した。

草なぎは「ありがとうございます。かいなりかいなり」と慶喜のセリフを引用してあいさつ。「うれしいです。感謝の気持ちしかありません。ドラマは、スタッフがお芝居ができる環境を作ってくださり、僕だけ受賞して吉沢亮くんや堤真一さんに申し訳ありません。この賞を胸に、次のステップを目指したい。本当に感謝しかありません」と感謝という言葉を繰り返した。

同作は草なぎにとって久々の地上波ドラマだった。司会者からその点を聞かれた草なぎは「地上波に出られるんだと思いました」。役作りについては「歴史に詳しくなく、慶喜もあまり知らなかったのですが、最後の将軍なので、せつなさを出せればと。これまで演じたことのない深い感情をこめられればと思いました」。

会場には、同作で慶喜を支えた平岡円四郎を演じた堤真一(57)がサプライズでお祝いに駆けつけた。堤は「おめでとうございます。僕も慶喜のイメージを変えたと思います。淡々と抑えた演技で、強さを表現できたのでは」。2人は舞台などでも共演しており、結婚した草なぎについて堤は「いつもひょうひょうとしていて、普段と変わりません。結婚してから落ち着いたのかなと思ったら、慶喜のことを知らないとか話していて、変わらないな」などと笑った。

※なぎは弓ヘンに前の旧字体その下に刀