格闘家の朝倉未来(29)が1日、自身のユーチューブチャンネルを更新。那須川天心(23)と武尊(30)が対戦する立ち技メガイベント「THE MATCH2022」(19日、東京ドーム)のフジテレビでの放送が見送られたことに自身の見解を語った。

 那須川と武尊は地上波で放送される〝世紀の一戦〟への思いを語っていたが、フジテレビは先月31日、「THE MATCH」の放送を見送ると発表。公式サイトで「主催者側との契約に至らず、フジテレビで放送しないことが決まりましたので、ここにお知らせします」とした。

 那須川はこの発表に、自身が地上波放送での中継から格闘技を始めたことをSNSで明かし、「この試合は沢山の子供達、未来のある人達、より多くの人に観てもらいたい」と悲痛の思いをつづっていた。

 朝倉はこの日の朝「地上波って今そんな大事かな」などツイート。これに批判的なコメントも寄せられたことから、動画で補足説明した。

 朝倉は「地上派必要じゃないんじゃないかなって意見」とバッサリ。理由の1つにすでに放送が中止されたことを挙げ「なくていいって言ってるわけじゃなく、なくなった現実が発表されたからそこまで必要じゃないのでは」と語った。

 那須川らが地上波放送を望んでいることを受け入れつつ「興行主的な視点からみたら、(地上波放送は)今後なくなっていったほうがいい」とコメント。その理由を「日本だけなんですよ、無料で配信してるのは。海外はPPV、買う文化なんですよ」とした。

 朝倉はこれまで格闘技が地上波放送されてきたことに宣伝の意味があったと認めた上で「今ってそれやる必要がない。今の時代っていいものは絶対に拡散される時代なんですよ」と強調。「別に地上波でやらなくても武尊と天心なんてTikTokで再生される」と持論を展開した。

 また、地上波放送に比べ、PPVのほうが格闘家に入る〝お金〟が増えると指摘。現在の地上波放送では「だから日本人は勝てないんですよ。環境が悪い」とし、「PPV思考に切り替えない限り格闘技の未来はない」と断言した。

 朝倉は改めて「俺は武尊、天心の試合はお金を払って見る試合だと思うんだよね」とコメント。那須川らが格闘技の未来を訴えたことに対して「日本の格闘技の未来を見るんだったらこの試合を機にPPV思考に変わったらいい」と力を込めた。