ソフトバンクの藤井皓哉投手(25)が1日の巨人戦(東京ドーム)に2番手として登板し、3点差の8回、9回を無失点に抑えてプロ初セーブを挙げた。

 一昨季に広島を戦力外となり、独立リーグ・高知をへて育成選手としてソフトバンク入り。開幕前に支配下に昇格すると、頼もしい投球を続けている。

 19試合で防御率は0・42となった。「普段通りの投球、自分ができることをやろうという気持ちでした。チームの勝ちに貢献できたことがうれしいです」とコメントした。

 首脳陣も思わず最敬礼する投球だった。リリーフ陣の3連投は避ける方針。翌日の3戦目は先発復帰後2度目の登板に中5日で臨むレイが先発する。前日の初戦に勝ちパターンのモイネロ、又吉、津森、嘉弥真が投げており、今週はセ・リーグ本拠地ゲーム6連戦。

 試合前の藤本監督は「投手が難しい。もうちょっと(先発を)投げさせたいというところでも勝負かけたら代えないといけないからね。今日は特に接戦になったらやばい。2連投したら3連投目ができないから、できるだけ東浜に頑張ってもらい、打線も早い回に点を取ってもらわないと」と思案顔だった。

 東浜が7回を投げて、残り2イニング。首脳陣は藤井が8回に球数を要した場合のみ9回・又吉で、基本的には藤井に勝ち試合では2イニングを託すことを決めていた。右腕が見事に〝ゲームプラン〟に応えた。

 藤本監督は「今日は勝ちゲームの後ろの投手はできるだけ休ませたいというのがあった。藤井が2回投げてくれたので明日万全の形で行ける。藤井に感謝ですね」と右腕をたたえた。