長谷川博己(45)と綾瀬はるか(37)の共演映画「はい、泳げません」(渡辺謙作監督、6月10日公開)の公開記念舞台あいさつが11日、都内で行われ、2曲の主題歌を担当するLittle Glee Monsterも登壇した。

主演の長谷川演じる、泳げない堅物男と、綾瀬演じる風変わりな水泳コーチの交流をユーモアたっぷりに描いた作品。2人の共演は13年のNHK大河ドラマ「八重の桜」で夫婦役を演じて以来だ。

舞台あいさつでは、リトグリの3人が主題歌「生きなくちゃ」を生歌唱。長谷川は「泣きそうになってしまいました」、綾瀬も「鳥肌が立ちました。瞬間に、世界観に引き込まれました」。主題歌については監督が「主人公は男性なので、女性にお願いしたいと思いました。女神的に全人類に光を照らしてほしいと、包み込むような女性ボーカルにお願いしました」と説明。2曲を依頼したことには「物語の前半と後半で光と影を描いているので、主題歌でもそれを表現したくてお願いしました」。

今作は、前半のコメディータッチから、最後は、誰もが抱える、傷ついた人生に光をともす、ちょっとせつない感動作に仕上がっている。綾瀬は「主人公が抱えているものを、どう乗り越えていったのかが、丁寧に描かれています。後半はシリアスなのですが、監督のファンタジーな世界観も出ていて、なんだろうなという不思議な気持ちにしてくれる作品」、長谷川も「久々の映画の制作現場でした。大変な現場だったのですが、音楽をはじめ、スタッフが一丸となって1つの作品を作ろうとする意思が感じられ、その過程が、人生を乗り越えようとする主人公の気持ちと重なりました。やってよかったなと。見終わった後に前向きになれる作品になったのでは」と語った。