女性ボーカルグループ、Little Glee Monster(リトグリ)が、3人で全国ツアー「Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey」を開催中だ。5人のうち、芹奈(24)が1月、manaka(21)が3月にそれぞれ休養を発表する中、かれん(24)MAYU(22)アサヒ(23)でのツアー開催を決めた。このほど3人が日刊スポーツの取材に応じ、ツアーや、8日リリースの新曲「magic!/生きなくちゃ」への思い、10代前半から日本音楽界トップシーンで走り続ける心境を聞いた。全4回連載の最終回です。【佐藤成】

    ◇    ◇    ◇

ツアーは最新アルバム「Journey」をひっさげて4月28日にスタートした。震災の影響や、MAYUの新型コロナウイルス感染などによる公演延期をはさみつつ、7月24日の千葉・幕張メッセでの千秋楽に向けて歩みを進めている。

13年の結成から9年、翌年のデビューから8年の月日がたった。当時中学生だったメンバーは全員が成人した。20代前半とはいえ、濃厚なキャリアを歩んでいる。

グループは「歌声だけで人々の心をひとつにすること」をテーマに結成された。そして「力強い歌声と透き通ったハーモニーを武器に、世界に通用する本格的シンガーユニットを目指します」と打ち出された。9年の時を経て、日本の音楽シーンでも唯一無二の存在になっている。

「もう『Little』ではないのでは?」と聞くと、3人とも大きな笑い声をあげた。MAYUが「改名します? ははは」といいうと、かれんがすかさずフォローした。

かれん 名前に「Little」が付いているのも、いつまでも初心を忘れないという意味でも「Little」が付いているので。私たちはまだまだ本当に、新人の気持ちでいつもやっているので、「Little」はずっと付いて行きます。

MAYU 60歳になっても「Little」で。

アサヒ できる限りはね。

最後に今後の目標を聞いた。

かれん まだまだリトグリ知らない方もたくさんいると思いますし、まだまだ行っていない地域とかもたくさんあるので、今後、もっともっとリトグリを知ってもらう活動をしていきたい。アルバムを出すたびに、新しいジャンルにチャレンジさせてもらっているので、今後もたくさんいろんな音楽を歌っていきたいなって思いますし、もっとどんどん大きい会場でもライブしていきたい。まだまだリトグリの歌う人生はまだまだ長いと思うので、頑張りたいなって思います。

MAYU コロナ禍になる前はアジアツアーをやらせていただいたりとか、海外に何度か行かせていただいていた。いざ行くときは、英詞の曲を歌ったりするので、英語難しいなって思うんですけど、もともと結成されたときに、「世界に通用するボーカルグループ」を目標として活動していたので、コロナ禍が落ち着いたら海外にもたくさん行きたいなと思います。どんな形になろうと、応援してくれるみなさんがいる限り、Little Glee Monsterというのは存在はし続けるので、今も形が変わって、3人ではあるんですけど、どんだけ形が変わろうと、もうちょっとやそっとのことでは、もうつぶれない自信はあるし、それだけ強く、たくましくも1人1人なっているとは思うので、これからもみなさんがいてくれる限りずっとずっと歌い続けたいなと思います。

アサヒ より多くの方に歌声を届けること、みんなの支えになったり、生きているうちの彩りになる歌を届けていけたらと思います。(おわり)