英国のヘンリー王子(37)が、祖母エリザベス女王の死去を受けて回顧録の発売を延期するとの臆測が飛び交っているが、予定通り11月に出版すると主張していると関係者が英ニュース専門局GBニュースで明かした。番組に出演した王室作家のトム・バウアー氏は、「ヘンリー王子が予定通り11月に出版すると主張していると聞いた。出版しなければ、契約違反になると話している」と語った。同氏は今夏に出版された妻メーガン妃(40)の暴露本「リベンジ(復讐):メーガン、ハリー、そしてウィンザー家間の戦争」の著者として知られる。

王室離脱に伴い、財政的な独立を求められているヘンリー王子夫妻は、収入の大半を著書の出版と米配信大手ネットフリックスとの契約に頼っているため、出版を延期するのは難しい状況だと説明。また、夫妻は自分たちの存在を取り戻したいと願っているとも語っている。

一方で英サン紙は、別の関係者の話としてヘンリー王子は女王の死を悲しんでおり、喪に服すため爆弾投下になると言われる回顧録の出版を来年まで延期することを決めたと伝えている。女王が死去する以前から、王室との諍(いさか)いを描いているとされる回顧録の出版に王室は戦々恐々となっていると言われており、王室の服喪期間であるため、女王に敬意を示すためにも出版を延期するのではないかとのうわさが出ていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)