サッカー通で知られるタレント、ラジオパーソナリティーのジョン・カビラ(64)が30日、J-WAVE「~JK RADIO~TOKYO UNITED」(金曜午前6時)に出演し、この日訃報が伝えられたサッカー元ブラジル代表の「王様」ペレさんの功績をしのんだ。

カビラは「サッカー界のレジェンド中のレジェンド、元ブラジル代表の『キング』ペレ、亡くなりました。今朝未明です。ペレの死去をブラジルメディアが発信、世界中のメディアこれを伝えています」と1報を伝えると、序盤10分近くを使って、ペレさんについて触れた。

自身がフジテレビ系のメインキャスターを務めた今年のワールドカップカタール大会での、ペレさんにまつわるブラジル代表のできごとも回想。「12月2日のブラジル対カメルーン戦、スタンドのサポーターによりまして、励ましの横断幕が掲げられていましたが、そのほど、化学療法が中止、緩和ケアに移行していたんですね」と感情を込めながら、近況を振り返った。

カビラは「さまざまなチャリティーのアンバサダーとしてもご活躍。魂よ安かれ…とお祈りします」と追悼し、ペレさんが2020年にリリースした楽曲をオンエア。「『Acredita No Veio』『Listen to the Old Man』という英訳のタイトルがついていますが、PELE,Rodrigo Y Gabriela(ペレ、ロドリゴ イ ガブリエラ)というクレジットです」と、ギターデュオとのコラボで歌った1曲を紹介した。

その後も、チャリティー活動や子供たちとの交流など、サッカー以外の活動にも尽力したペレさんの功績も口にしながら「何が世界に必要なのか。『Love,Love,Love for the children(子供たちに愛を)』これをずっとスピーチ。印象的に残っています」と振り返ったカビラ。「サッカーがいかにビューティフルなゲームなのかということも自分自身のプレーで示してくれたサッカー界のレジェンド、星になってしまいました」としみじみ語ると、「皆さん、ちょっと探ってみてください。いろんな映像そして文章、ドキュメンタリー、あります。アクセスをしてみてください。いかにペレが偉大だったのか…」と、ペレさんを知らないリスナーに向けても呼びかけた。

母国をワールドカップ(W杯)3度の優勝に導いたペレさんは、29日、サンパウロ市内の病院で亡くなった。82歳。死因は多臓器不全と発表された。