Travis Japanが12日、横浜・ぴあアリーナMMで、デビューコンサートツアーの千秋楽を迎えた。悲願の全世界配信デビューから5カ月、米国留学から帰国しファンに感謝を伝えた。
WBCで快進撃を続ける侍ジャパンとともに、「世界一」の夢に向けてスタートを切った。
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ミラーボールに照らされ、高さ15メートルのワイヤから幅2・9メートル全長6メートル、重さ1・3トンの白いリムジンに乗って7人が登場した。リーダー宮近海斗（25）が「ただいま！」とあいさつ。背後の巨大モニターに映し出されたハリウッドの風景が、東京の夜景に変化した。七五三掛龍也（27）は「Travis Japan帰って来たぞ！ 一緒にアゲていこうぜ！」と呼びかけ、ファン1万人から大歓声を浴びた。
列島が侍ジャパンの活躍に沸く中、“七人の侍”もステージで躍動した。代表曲「夢のHollywood」ではアクロバットや、ステッキを使ったタップダンスも披露。本編終盤には、留学中に出演して“世界9位”に輝いたダンスコンテスト「WORLD OF DANCE」のメドレーも。お面や扇子を使った「和」をテーマにしたパフォーマンスで、日本の魅力を表現。ラストは七五三掛らが涙をこぼしながらスピーチした。
WBCの結果にも日々刺激を受けている。野球経験者の中村海人（25）は「ぜひこのまま走り抜けて、てっぺんをとってもらいたいです。それにあやかって俺らもてっぺんとりたい！」と話した。松田元太（23）は「頑張って頑張って、優勝してほしい。俺たちも世界に羽ばたけるように、日本代表と一緒に頑張ります！」と宣言。「大谷選手と一緒に（デビュー曲の中で披露する）『ピロブンダンス』を踊りたいです」と笑顔でアピールした。
七五三掛は「ロサンゼルス留学中も、周りの人に日本人誰を知っているか聞くと、やっぱり大谷選手なんですよ。いつか自分たちもこうなりたいと思いました。全力で応援したいです」と力を込めた。
デビューという大きな夢はかなえたが、将来的な野望は数え切れない。次の夢を聞かれ、川島如恵留（28）は「ビルボード1位です。『世界』をとりたい！」、中村は「グラミー賞でノミネートされることです」、吉澤閑也（27）は「ワールドツアーやりたい！」と次々と答えた。まさに“ジャニーズの侍ジャパン”ばりの勢いで、世界への挑戦を続ける。【横山慧】
▽宮近海斗 今俺が知っている中で、最強のグループのリーダーやってます。皆さん、俺たちの、そして俺の「強さ」でいてください！
▽中村海人 これからもきっといろんな大変なことはあると思うけど、俺らならできるよね。俺らなら超えられるよね。世界、とれるよね！
▽七五三掛龍也 この7人でデビューできて本当によかった。ずっとTravis Japanでいたいです。これからもついてきてください！
▽川島如恵留 みんながデビューコンサートに連れてきてくれました。今度はTravis Japanがいろんなところに連れて行きます。
▽吉澤閑也 周りを笑顔とか楽しくさせるためにアイドルという仕事をしています。これからもTravis Japanの笑顔を守り続けます。
▽松田元太 僕はコンサートが一番好きです。ツアーは終わっちゃうけど、始まりでもあるので、一緒にでっかい夢をつかみにいきましょう。
▽松倉海斗 ジャニーズにいてよかった、Travis Japanでよかった、デビューできてよかったと感じます。ただただ幸せです、今。
○…Travis Japanが化粧品メーカー「bior organicss」のイメージキャラクターに起用され、4月1日放送開始の新CMに出演することも発表された。昨年の留学生活を振り返るドキュメント映像を収録したDVDとブルーレイの3月29日リリースも伝えた。宮近は「こうしていっぱい報告できるのうれしいね。昔は何にもなかったんだから」としみじみ。七五三掛も「宣伝でMCできるって、幸せだね」と感謝した。
○…冒頭の衣装は、昨年10月にジャニーズ事務所を退所した滝沢秀明氏（40）から「大事な時が来たら着なさい」と言われプレゼントされた「滝シード」だ。川島は「デビューツアーでまさに大事なタイミングなので、着ようと決めました」と説明。松倉海斗（25）は「踊りやすいようにちょっと工夫しています。踊れる仕様になっている『滝シード』です」と明かした。
◆Travis Japan（トラビス・ジャパン）米演出家で振付師のトラビス・ペイン氏からレッスンを受けたメンバーらが集まり、12年に5人組で結成。「Japan」の部分はジャニー喜多川氏が名付けた。メンバー変遷を経て17年から現在の7人組に。昨年3月から10月まで“修業”で米国留学。同10月28日にシングル「JUST DANCE！」で全世界配信デビュー。ジャニーズJr．歴は全メンバー11年以上。
