韓国の人気男性グループSUPER JUNIORが19日、埼玉・ベルーナドームで、昨年7月の韓国・ソウル公演からスタートした、ワールドツアー「SUPER SHOW9」の日本公演を行った。ドーム公演は18年12月以来、約4年半ぶりとなった。

天井からの赤い糸が手首に巻かれ、何かに操られているような状態でメンバーが登場した。イントロでダンスを舞い「Burn the Floor」で幕開け。サビの直前に赤い糸から解放され自由の身なったメンバーが、持ち前のパワフルなダンスと高い歌唱力で約3万人のE.L.F(ファンの通称)を魅了した。

シンドン(37)は「たくさん来てくれたね」と、とびきりの笑顔。膝の不調によりダンスには不参加となったが「かっこいい顔で勝負を挑みたいと思います」とドヤ顔。そして「愛しているよー!」と愛嬌(あいきょう)を振りまいた。シウォン(36)は「日本語を上手になるためには、日本人の彼女が必要です」「ラーメンつけ麺、僕イケメン」などさすがの日本語でファンをメロメロにさせたが、「どういう意味ですか?」と、日本語の意味が分からないとおどけてみせ、笑いを誘った。

ワールドツアーは約3年ぶりの開催で、今回は14都市全25公演を巡る。先日4月のソウル公演が追加発表されたが、日本公演までにすでに約23万人以上を動員してきた。この日は同所で2日目の公演となり、ウニョク(36)は「昨日のコンサートのあと焼き肉と生ビール4杯を飲んで、ホテルに帰りました」。その後、どうしてもプリンが食べたくなったが買いに行けなかったという。だが、自分の代わりにファンがプリンを購入したことをSNSで見つけたそうで「皆さんは僕のプリンです」と、独特な感謝を述べた。

同グループは05年に韓国でデビューし、11年から日本で本格的な活動を開始。芸歴が長い分、トーク力も光る。リーダーのイトゥク(39)は「WBCよりもっと楽しい『SUPER SHOW』」と切り出し、「昨日、日本でたくさん愛されている大谷(翔平)さんの話をしました。僕が大谷選手よりもいい点があるか悩みました」と突然告白。 昨日、大谷と自分の人気投票をSNSでした結果、80%が大谷の方が良いと答えたそうで「今日はこの公演を通して、その割合を変えたいと思います。大谷さんを検索した後に、イトゥクの名前が出るようにしたい」とジョークたっぷり。これにすかさず他のメンバーが「ごめんなさい」「みなさん、まじミヤネ(日本語でごめんなさいの意味)」と代わりに謝罪し、熟年のやりとりで笑いを誘った。それでも負けじとイトゥクは「大谷さんに一言言いたいです!大谷、愛してる」と指ハートを決め、シウォンが「大谷さん、ごめんなさい」と代わりに謝罪した。

ライブは約3時間で代表曲「Sorry Sorry」や「Mr.Simple」など全22曲を披露。イトゥクは「今年も多くのE.L.Fのみなさんと会って、いい曲をお届けしたいと思います。たくさんの愛と応援をよろしくお願いします!」と呼びかけた。【佐藤勝亮】

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