歌手の堀ちえみ(56)が7日、デビュー40周年を記念したライブ「Chiemi Hori 40th+1Anniversary Live~ちえみちゃん祭り2023~」(大阪・フェニーチェSACAY)の開催前に、取材に応じた。

14年ぶりとなった地元大阪での凱旋(がいせん)ライブ。「感無量です。こういう日が来るとは夢にも思ってなかった。感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。

19年2月に舌がんを患っていることを公表。手術とリハビリを乗り越え、今年2月に同ライブの東京公演(かつしかシンフォニーヒルズ)でステージ復帰を果たしていた。

そして、今回は大阪の中でも出身地・堺市での開催。自身やファンにとっても特別なステージだが、堀は「家族にとってうれしいものだったのかな」と推測する。

舌の約6割を切除し、太ももの皮膚などを舌に移植する大手術。「どんな姿でもいいから生きてほしい」と後押ししてくれた家族も、しゃべりづらくなった堀に「この選択をお母さんにさせて良かったのだろうか」と悩んでいたという。

それでも、2月の東京公演で輝く堀の姿を見て「手術をすすめてよかった。(選択は)間違ってなかったんだ」と喜んでくれた。

堀は「(がん患者の)家族にしかない思いもある。それを目の当たりにしてきたので、(大阪公演でも)生きてて良かったと(伝えたい)」と涙ながらに話していた。【竹本穂乃加】

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