BTSのSUGA(30)が4日、神奈川で、自身初のソロワールドツアー「SUGA-Agust D-DAY TOUR」の3日目公演を開催した。来日公演は、19年7月のスタジアム公演以来、約4年ぶりとなった。

演出で作られた雷雨の中央から、SUGAがあおむけのまま数人に担がれて登場した。そのままステージに下ろされ、起き上がったと同時に「Haegeum」で幕を開けた。SUGAは「皆さん準備はいいですか? 今日が日本で最後の公演です。楽しんでください!」とARMY(ファンの通称)に呼びかけると大歓声が送られた。

ソロ初のワールドツアーは、4月26~27日の米・ニューヨーク公演を皮切りに、ニューアーク、ローズモント、オークランドなどの米国、インドネシア、タイ、シンガポールを巡る。ラストは6月25日の韓国公演となる。約4年ぶりの来日公演に「ARMYのみなさんこんばんは。みなさんに会えてうれしいです。日本でのソロコンサートは初めてで、すごく楽しみにしていました」とあいさつ。そして「もう最後の公演、さみしいです」と話した。

BTSは現在、メンバーが順次兵役を履行している。昨年10月、所属事務所は「25年あたりにはBTSが7名でのグループ活動を再開することを希望」していると記しており、現在はソロ活動に重きを置いている。SUGAは「1人で歌うのはすごくさみしいですね。でも、みなさんが一緒に歌ってくれてすごく心強かったです」と笑顔を見せた。

今年3月に亡くなった、坂本龍一さんと一緒にアルバム制作した経験もある。ライブは約2時間で、坂本さんが参加した楽曲「Snooze」など全23曲を披露。ソロでも高速ラップは健在。ステージを降り、客席付近でファンとハイタッチするなどのサービス精神もたっぷり。3日間即完売で、計2万7000人を動員。SUGAは「みなさん今日は素晴らしい思い出を作ってくれてありがとう。幸せな時間でした。明日も会いたいですね」。そして「次回僕がまた日本で公演する際には、7人で行います」と“完全体カムバック”を約束した。【佐藤勝亮】