日本のストリートダンス界における第一人者で、がん闘病中だった坂見誠二(さかみ・せいじ)さんが16日、亡くなった。65歳だった。坂見さんの公式ホームページで、妻の美香さんが発表した。

がん闘病中で、ダンサー復帰を目指していた坂見さんの治療や生活支援のための募金活動も行われており、TRFのSAMら、多くのダンサーが支援を呼びかけていた。この日の発表では「この度は心痛な報せをお届けする事となり、申し訳ありません。突然の出来事に私自身も深い悲しみとともに困惑しております。夫、坂見誠二が、ご逝去を遂げました。その報告をするとともに、皆様への深い感謝の意を述べさせていただきます」と報告。

さらに「坂見誠二の病気との長い戦いの中、皆様から寄せられた温かい支援、共感、そして優しさが、彼にとっても、また我々家族にとっても、計り知れないほどの力となりました。あたたかな言葉や励ましのメッセージ、そして祈りは、坂見誠二と私たち家族全員を力づけ、前を向く勇気を与えてくれました。皆様からの心のこもったご支援に、心からの感謝を申し上げます。彼の戦いが終わった今も、私たちはその遺志を継ぎ、夫の願いを叶えるために尽力し続けます」とづつられた。

坂見さんは「ストリートダンス界のカリスマ」「ダンスの神様」と呼ばれ、SAMをはじめ、パパイヤ鈴木、錦織一清ら多くの“門下生”がおり、ジャニーズ事務所アーティストの振り付けや演出も行ってきた。04年からの日本テレビ系「少年チャンプル」などへの出演や、最近では日本発プロダンスリーグ「D.LEAGUE」が発足したシーズンでレギュラー審査員を務めるなど、日本のストリートダンス界に多くの影響を与えてきた。

SAMもこの日、インスタグラムを更新。「絶対治ると思ってた、絶対にまた会えると思ってた、(中略)セイジ君、ありがとうございました。これからゆっくりセイジ君との会話や、思い出を偲びます。どうか安らかにお眠りください」とつづった。

通夜は17日、告別式は18日に熊本県内で執り行われる。