北里研究所病院の山田悟糖尿病センター長(53)が19日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)の「ホクトpresentsきのこで菌活!健康GOGO!!」コーナーにゲスト出演した。

山田センター長は「ロカボ(低炭水化物ダイエット)」の提唱者で、糖質制限食の第一人者。この日のテーマは「夏は上手に不摂生!」。パーソナリティーの生島ヒロシ(72)が「どうしても、ここのところ暑い、暑い、暑いですが、ついつい飲み過ぎたり食べ過ぎが気になっている方も多いと思いますが、どういうことに気をつければよろしゅうございますでしょうか」と質問。

山田センター長は「はい、よくありがちなのが、とにかく節制すればいいんだ。食べ物を控えればいいんだとお考えの方もいらっしゃると思うんですが、それは結構、大きな間違えでございまして。食べないことで痩せようとしますと、どうしても筋肉だとかを中心に体が体重を絞っていきますので結局、不健康になりかねません。体調不良を招く可能性もあります。何よりもエネルギー不足になってしまうと、体力不足につながって、この夏を乗り切れないかも知れない。その意味では、賢く上手に不摂生を楽しむということが大事だと思います」と答えた。

さらに生島が「好きなものを食べながら、健康的な体を作るというのが山田先生提唱のロカボということですが、改めてどういう食事か教えていただけますか」という質問。

山田センター長は「“ローカーボハイドレート”という言葉を語源にしています。糖質を制限する、低くするということでございまして、ロカボの場合には“単に糖質を控えましょう”ではなくて“緩やかに控えましょうということでございます。カロリー制限と言うと、一時は体重が落ちやすいんですけれども、筋肉を中心に落ちる。その一方で我慢しきれずにリバウンドして、その時には体脂肪で付くと。筋肉を削って体脂肪を増やすという、そういう食べ方になるわけですけども、ロカボの場合にはお肉だとかお魚だとかタンパクとか油をしっかり食べます。その中で、糖質を落とすだけで体重、特に体脂肪を中心にして落としていきますので、より健康な体を作ることができます。糖質もストイックに制限しようということではございませんで、量を考えたり順番を考えて適切に楽しむということですので、長続きしやすいという特徴がございます」と説明した。

ちなみに実践法は<1>糖質は1食あたり20グラム以上40グラム以下で食べる<2>それとは別に、嗜好品で1日10グラムの糖質を摂取し楽しむ<3>タンパク質や油、植物繊維、糖質以外の栄養素は全てしっかり食べる<4>糖質を最後に食べる、ということ。

そのほか、焼き肉はタレの付け方に注意しご飯ではなくサンチュと一緒に食べるのがお薦め。キノコは「糖質が少なく、食物繊維が豊富」とロカボ食材にピッタリという話も飛び出し、生島は「目からウロコです」と大きくうなずいていた。