神奈川・川崎市出身の女性3人組ロックバント・SHISHAMOが28日、川崎市役所内で、SHISHAMOと川崎市との協働で制作した特別版バンドスコア「SHISHAMO BAND SCORE~KAWASAKI SPECIAL SUPPORTER EDITION」を市内高校の軽音学部生徒へ贈呈した。

「かわさきスペシャルサポーター」を務めているSHISHAMOの宮崎朝子(28)は「川崎の軽音学部で生まれたバンド。音楽が好きな子を応援したいと思った」と語った。さらに「今年の10月(15日)に川崎で新たにオープンする『SUPERNOVA川崎(スペルノーヴァ)』のこけら落としの前日リハーサル(14日)に、川崎市内の中学、高校の軽音学部の皆さまをご招待させていただければ」とサプライズプレンゼントした。

宮崎は「今回、つくっているときに高校生の頃を思い出した。バンドスコアって高いっていう思い出があって。部員の1人が買って回して読んでいた」と当時を回想。吉川美冴貴(28)は「本当に高校生の頃、先輩が部室に残していったバンドスコアを見て、練習してきた。今日お渡ししたものが1、2年というスパンじゃなくて、受け継いでいってくれれば」と思いを託した。松岡彩(27)も「私も軽音学部でバンドをコピーしていた。知らない子もコピーしてくれれば」と続けた。

出席した高校生から、なんで「『SHISHAMO』というバンド名なのか」との問いに、宮崎は「もともと高校のときは漢字で、柳葉魚。うちの姉が名付け親で。結果、誰も読めなくて改名しました」と打ち明けた。

バンドスコアには5曲入っており、曲ごとにワンポイントアドバイスも入っているという。宮崎は「配布ということだったので、なるべくサビだけでも聴いたこと、という認識がある曲を入れた」と選曲理由を明かした。

どんな高校時代を過ごしたか、との問いに、宮崎は吉川のことについて語り始めた。「勉強も上位の方で、運動もすごかった。ドラムもビシビシ練習して真面目な生徒でした」。さらに「私は楽しかったです。軽音学部に入っていたから。部活のために学校に行っていました」と話した。

最後は、イベントに出席した福田紀彦川崎市長、川崎市立高津高、県立川崎高の軽音学部の生徒計8人も加わり、記念撮影に納まった。