全国の高校ダンス部の日本一を競う大会「DANCE CLUB CHAMPIONSHIP」(DCC、全国高等学校ダンス部選手権)が24日、都内で行われ、大阪府・樟蔭高校が初優勝を飾った。

同大会は13年に開催がスタートし、今年で11年目。今年は205チームのエントリーから全国37校が決勝大会に進出し、全力のパフォーマンスを披露した。

優勝に輝いた、樟蔭高は「鎮魂(タイタニック)」をテーマに「去年、たくさんの大会に出たのですが、なかなか思うような結果にならなくて、タイタニック号沈没の記事を呼んだ時に、完璧なものが崩れるというのが、私たちが信じてきた作品で結果を出せなかった時に感じるものと重なったので、これで私たちの想いを乗せたいと思いテーマを決めました」とコメントした。

キャプテンの野々山あろはさんは「いろんな大会に出場しているのですが、なかなか優勝にたどり着くことができなくて、初めてDCCで優勝することが出来て本当にうれしいです」と喜んだ。今後の目標を聞かれると「まだ私たちの挑戦は終わっていないので、次も優勝を取れるようにこれからも頑張っていき、来年も後輩たちに優勝を取ってもらえるように頑張ってもらいたいです」とした。

審査委員長を務めたDA PUMPのKENZO(38)は「僕から皆さんにお願いがあります。今この瞬間だけ、悔しい気持ちやうれしい気持ちいろいろ感じているものを、優勝した高校に最高の拍手をいただけませんか! 今日は日本一はこのチームだと皆さんで証明してあげてください!」と初優勝を飾った樟蔭高を祝福。

続けて「今日は世界で最も熱いダンスの大会になったんじゃないかなと思います! 小さい頃、自分がダンスに魅了されて続けてきて感じてきたことがあって、ダンスは人種や年齢、性別、宗教など、全てを取っ払って1つにする力があると思います。その空間が、ここには詰まっているなと感じました。各チーム、ダンススタイルや情熱だったりとか、先輩後輩、家庭環境だったりとか、それぞれ違うと思います。ただ、一つ言えることは皆さんが今日やったダンスは正解だと思います」と参加した高校生たちにエールを送った。