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突然、全員の夢にニコラス・ケイジが出てくるように…アリ・アスター製作のホラーコメディーが面白すぎ

第48回トロント国際映画祭

映画『ドリーム・シナリオ(原題)』でのニコラス・ケイジ
映画『ドリーム・シナリオ(原題)』でのニコラス・ケイジ - Courtesy of TIFF

 ニコラス・ケイジが主演、『ミッドサマー』のアリ・アスター監督がプロデューサーを務めたホラーコメディー映画『ドリーム・シナリオ(原題) / Dream Scenario』のワールドプレミアが、第48回トロント国際映画祭で行われた。ニコラスはある日突然、世間の人々の夢に現れるようになり、スターダムにのし上がるさえない大学教授ポール・マシューズ役を務めている。

【画像】ラブラブ!ニコラス・ケイジ&リコ・シバタ夫妻

 監督・脚本を務めたノルウェー出身のクリストファー・ボルグリ(『シック・オブ・マイセルフ』)とニコラスのダークなコメディーの才がさえわたった本作。ボルグリ監督のシュールなテンポとニコラスの哀しげな存在感が絶妙に作用し、突然人々の夢に現れ、特に何をするわけでもなく“そこにいるだけ”のポールの姿はこらえ切れないおかしさで、プレス試写でも笑いが絶えなかった。

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 不可解にも人々の夢に現れるようになった地味な中年男性がポール・マシューズであることが判明すると、ポールは一躍セレブリティに。しかし、人々の夢の中のポールは次第に暴力的になり……。自分が一切コントロールできないものによって持ち上げられ、そして破滅させられるポールの姿を通し、有名税やキャンセルカルチャーに鋭い一瞥をくれる風刺劇となっている。(編集部・市川遥)

第48回トロント国際映画祭は現地時間9月17日まで開催

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