サバイバル番組「QUEENDOM PUZZLE」から結成した、7人組ガールズグループ「EL7Z U+P」(エルズアップ)が14日にデビューする。同グループにはPURPLE K!SSとして韓国で活動する、唯一の日本人メンバー・ユキ(20)が所属。このタイミングで、22年11月にインタビューしたユキの人柄などを紹介したい。

そもそも「EL7Z U+P」は、26人の参加者から最強グループ結成を目的としたサバイバル番組から結成されたもの。日本人は元NMB48の白間美瑠、元AKB48で、韓国の6人組ガールズグループRocket Punchのメンバーとして活動中の高橋朱里が参加していたが、見事ユキが3位でデビューをつかみ取った。

ユキは元々、目立つことやK-POPが大好きだった。そして中学2年生の時に、ミナ、サナ、モモら日本人も活躍するTWICEを知った。「日本人も海外に出て、グローバル的に活動してステージに立てるんだって思って。『じゃあ私もやりたい』って思って、1人で韓国に行きました」と、中学卒業後に渡韓した。“ミサモ”の存在が大きかったという。事務所の練習生としてレッスンに励み、韓国語も独学で勉強した。

今は渡韓して約5年ほどになる。休みの日は「私が本当にインドアなので、本当に休みの日はもう外に出ずに、本当に家にこもっています(笑い)。韓国ってデリバリーがすごく豊富なので、デリバリーをめっちゃ食べますね」と話していた。

インタビュー当時は「緊張、不安、心配でステージを十分に楽しめない悩みがあるんですよ」と話していたが、今回のオーディションではそんな素振りは一切見られなかった。ユキの魅力はラップだ。日本人にもかかわらず、正確な発音、多様な表情管理でステージを掌握する。自分の強みについては「ラップが上手なK-POPアイドルの日本人の方々がすごく多いんですけど、やっぱり私の武器は、本当にラップしかないと思うので。私のちょっと独特なラップのトーンっていうのがすごく魅力的だと思うので、そこは強みだと思いますね」。

パフォーマンスで見せるかっこいい表情とは違い、会話中は愛嬌(あいきょう)たっぷりだ。猫が好きで素直、そして「びっくりドンキー」が大好きな20歳だ。話していて幼さも感じるが、一人で渡韓し夢をつかんできた推進力がある。渡韓したことに「全然後悔がない」と言い切り、「ファンの方々が『アイドルやってくれてありがとう』って言ってくれたときに『ああ、やっててよかったな』って思います」と話していた。

インタビューから約10カ月が経過し、今度は「EL7Z U+P」、PURPLE K!SSの活動を並行して行うことになった。「EL7Z U+P」は10月22日の埼玉公演を皮切りに、ワールドツアーを行う。スケジュールが心配だが、無理することなくグローバルアーティストになって欲しい。【佐藤勝亮】