BTSと同じ事務所に所属する韓国の5人組男性グループ、TOMORROW X TOGETHER(トゥモロー バイ トゥギャザー)が、13日に発売する3枚目のアルバム「The Name Chapter:FREEFALL」のメディアショーケースを、韓国・ソウルで行った。

米「ビルボード200」でグループ初の首位を獲得した1月以来、約9カ月ぶりのカムバックとなった。フルアルバムは2年4カ月ぶりで、BEOMGYU(22)は「久しぶりにフルアルバムでカムバックできて、胸が騒いでいます。TOMORROW X TOGETHERが描いている青春を、どう聞いてくれるのかすごく楽しみです。かっこいい姿をお見せできるように頑張ります」と話した。

今作では「フィルターなしで眺めた世の中が見慣れないもののように感じたが、それでも避けずに継続して前に進む」という若者の勇気と意志を表現した。全9曲が収録され、TAEHYUN(21)は「たくさんのジャンルの曲が収録されたので、いろんな色の楽曲が楽しめます」とアピールした。

タイトル曲「Chasing That Feeling」は、成長がなかった過去を後にして、現実での新しい始まりを知らせる曲。80年代の感性のニューウエーブジャンルで、シンセサイザーと強烈なギターサウンドが魅力を引き出している。HUENINGKAI(21)は「聞き慣れない新しい感じでした。ずっと聞いていると中毒性があり、この曲で僕たちの色を表現できると思いました」と話した。

アルバムは、発売1カ月以上前の先月8日時点で、予約枚数が235万枚を記録。その時点で前作の最終予約枚数を上回り、キャリアハイ更新が確実だ。今年は、米大型音楽フェスティバル「ロラパルーザ」でヘッドライナーを務め、7月には京セラドーム大阪で、初のドーム公演を行った。世界で愛されている理由について、TAEHYUNは「真っ先に思い浮かぶのは、全ての方に共感できる話をテーマにして歌っているのが大きいと思います。あと、メンバーのビジュアルも見逃せないですね」とちゃめっ気たっぷりに笑った。

リーダーのSOOBIN(22)は「正直、僕たちが光栄な場に立っていいのかと思う時もありますし、まだ実感がありません。それでも世界にK-POPを発信していると思うと、胸が一杯で原動力になります」。“NEXT BTS”というあだ名が付いていることについては「そう見てくださって、本当に感謝しています。先輩のようにK-POPに貢献できたなら、それだけでも満足しています。僕たちらしい色で、より影響力を与えられるように頑張りたいです」と言葉に力を込めた。

今後について、YEONJUN(24)は「もっと大きな会場で、多くのMOA(ファンの通称)の皆さんが集まった中で、ステージを披露したいです。夢は大きい方が良いと思うので、(米)ビルボード『HOT100』にランクインされたいです」と意気込んだ。【佐藤勝亮】

◆TOMORROW X TOGETHER 韓国の5人組男性グループ。19年3月に韓国デビューし、全世界44の国と地域の「iTunes TOP ALBUMチャート」で1位を獲得、いきなり世界を席巻した。同年末の韓国国内の音楽授賞式では、新人賞10冠を獲得。昨年7月には、K-POPグループとしては初となる米大型音楽フェスティバル「ロラパルーザ」に出演するなど、世界的な人気を誇る。今年1月の5枚目ミニアルバム「The Name Chapter:TEMPTATION」で、米「ビルボード200」で初の1位を獲得。9月には、K-POPアーティストデビュー史上最短期間で米音楽授賞式「2023MTVビデオミュージックアワード」に参加した。グループ名には「それぞれ違う君と僕が、ひとつの夢で集まって共に明日をつくっていく」という意味が込められている。

以下、メンバー

◆SOOBIN 2000年12月5日生まれ。リーダー

◆YEONJUN 1999年9月13日生まれ

◆BEOMGYU 2001年3月13日生まれ

◆TAEHYUN 2002年2月5日生まれ

◆HUENINGKAI 2002年8月14日生まれ