放送作家引退を表明した鈴木おさむ氏(51)が13日、パーソナリティーを務めるTOKYO FM「JUMP UP MELODIES」に出演。16年12月に解散したSMAPへの思いなどを語った。

鈴木氏は、来年3月末をもって放送作家および脚本家を引退することをあらためて報告。フジテレビ系「SMAP×SMAP」など、SMAPの番組を複数手がけていたが、「あの巨大な船の乗組員としてやらせていただいていました。SMAPメンバーもそうですし、マネジメントされてた飯島三智さん。すごい緊張感と次々に大きな壁が来てそれを乗り越えていく緊張感と、それでずっと20年以上、お仕事をさせていただいていたんですけど、彼らがいなくなって自分の(力を)120%出すスイッチが入りにくくなって、このままやっていていいのかなと」と、SMAP解散が引退を決意する引き金になったと説明した。

SMAPとの出会いは、1995年に放送開始されたTOKYO FM「木村拓哉のWhat’s UP SMAP!」を担当したことがきっかけ。「その番組をきっかけに木村くんからSMAPのメンバーに出会って『スマスマ』をやったりとかいう話で、この仕事を32年間やってまいりました」と振り返り、SMAPの楽曲「ありがとう」をオンエアした。

鈴木氏はこれまで語ってこなかった業界の裏話などについても、作家として書き残したいという思いがあるという。草なぎ剛と香取慎吾がメインパーソナリティーを務めた2005年放送の日本テレビ系「24時間テレビ」を担当した際の出来事として、「裏であることが起きたんですけど、長い24時間テレビの(歴史の)中で1回だけ『サライ』の後に歌ったのはSMAPだけなんですよ。『世界に一つだけの花』。見たことないでしょほかに?それがいかに大変だったか」と振り返った。

また、昨年12月発売の「文藝春秋」に掲載された小説「20160118」ではSMAPの解散騒動に触れたが、「SMAPの謝罪会見のことを出したときに、たぶん業界で、『なんでこれ出すんだよ』って思った人が居ると思います」と鈴木氏。それでも「記すこと。残すことっていうのも自分の役目だと思ったし、放送作家といえども作家ですから、それを記したいって思って。あの時は正直、辞める覚悟を持って書きましたけど」と小説を発表した思いを明かし、「そういうことを自分が残したいと思ってる。SMAPの小説とかも本来は書き上げて行くべきだなって思います」と話した。