ジャニーズ事務所が17日付で、創業者ジャニー喜多川氏(19年死去)の性加害問題を受けて社名を「SMILE-UP.(スマイルアップ)」に変更した。公式サイトも切り替わった。16日までは「Johnny&Associates」と表示されていたが、「社名変更に伴い弊社サイトは以下に移動しました」と表示され、新サイトのリンクが貼られた。

新たなホームページでは、オレンジ色の同社の新ロゴも表示された。トップページでは、旧サイトと同じく「Bringing Smiles and Sensations to Your World 笑顔と感動の輪を、世界に」のコピーとともに、ライブ風景などを写した映像が流れている。

また旧公式サイト「Johnny’s net」に関しても、ロゴが「FAMILY CLUB Official Site」に変更された。「社名変更に伴うサービス名称変更のご案内」と題した最新情報もアップされ、「10月17日付けで『株式会社ジャニーズ事務所』は『株式会社SMILE-UP.』に社名を変更いたしました」と改めて報告した。

また「今後予定されている新会社の設立、及びその詳細が決定するまでは、弊社がこれまで通り当サイトを運営してまいります」。そして「新会社の詳細が決定するまでの期間、暫定的なサービス名称として『FAMILY CLUBOfficial Site」に名称を変更いたします」と記した。今後については「当サイトの方針が決定しましたら、改めてご案内をさせていただきます」とした。

同事務所は先月7日の会見で、新社長東山紀之(57)が一度は社名存続の方針を表明していたが、スポンサーやテレビ局はじめ各所から批判を浴びた。今月2日の2度目の会見で東山は社名変更を正式発表。「全て『ジャニーズ』と付くものはなくなります」と述べていた。

同事務所は来月から被害者補償をスタートすることを表明しており、現在は被害者救済委員会による聞き取りなど準備が進んでいる。「SMILE-UP.」は今後マネジメントや育成業務から完全に撤退し、被害者補償が終わり次第廃業する。来月頭までに東山が社長、井ノ原快彦(47)が副社長を務める新エージェント会社を設立する予定で、希望タレントは全員移籍する方針という。新会社はファンクラブの公募で社名を決める。