日中韓9人組ガールズグループKep1er(ケプラー)が28日に、東京ガーデンシアターで、日本初ファンミーティング「“Fairy Fantasia”」を開催した。27日からの3公演で計2万人を動員した。

中央の“妖精の楽園”の門が開くと、黒を基調とした衣装をまとった妖精たちが登場した。韓国の最新曲「Galileo」を披露すると、“招待客”は大声援を送った。会場が揺れるほどの声援に、ヒカル(19)は「過去イチです!」とニッコリ。マシロ(23)は「みなさん、声が大きいですね。この調子で最後までよろしくお願いします!」と呼びかけた。

通常のライブとは違い、ファンミならではのゲームコーナーもあり、勝負が大好きな9人は本気モードに。ダンスゲームでは、イントロが流れる前にヒカルが走り出しフライングする場面もあったが、YOASOBIの「アイドル」、SEVENTEENの「Super」など、普段はなかなか見ることができない貴重なダンスを披露。チェヒョン(21)は「完璧なアイドルですから」とドヤ顔を見せた。

今年の5月~6月には3都市6公演、計5万人を動員した日本初のツアーを開催した。その場でシャオティン(23)が「Kep1ianが見たい曲を披露したい」と話し、今回のファンミーティングでファン投票が実現。「Cute」部門で1位に輝いた「Shine」は、彼女たちが誕生した韓国のオーディション番組「Girls Planet999:少女祭典」でも披露した“伝説”の楽曲。韓国デビュー日の22年1月3日以来のパフォーマンスとなり、ファンからはうれしい悲鳴が上がった。シャオティンは「みなさんが見たいと思っているものをお見せできて、とってもうれしいです」と喜んだ。

アンコールでは、来月22日に発売する日本3枚目のシングル「FLY-HIGH」のタイトル曲「Grand Prix」をサプライズ披露。撮影可にするサービスもあり、ヒュニンバヒエ(19)は「これから始まる『Grand Prix』の活動も期待してくださいね」。ユジン(27)は「私たちはKep1ian(ファンの通称)のおかげで元気が出るんですけど、Kep1ianも私たちのステージで元気になってくれたらうれしいです」と話した。

大勢のファンの前でパフォーマンスするのは、初のツアーぶりとなった。ダヨン(20)は「こんなに大勢のKep1ianのみなさんに久しぶりに会えて、とっても幸せな2日間でした」。イェソ(18)は「めちゃめちゃ感動しました」と目を輝かせ、ヨンウン(18)は「もっと一緒にいたいけど、何で時間がこんなに早く過ぎるんでしょうか」と、キュートに別れを惜しんだ。

終演後には、スクリーンで、来年2月と3月に日本で初のファンコンサート(ファンとの交流もあるライブ)を開催することが発表された。ヒカルと一緒にイヤモニを片方外し、ファンの声援を聞いていたというマシロは、終演直前のコメントで「みなさんの声が聞けて幸せでした。みなさんも今日の思い出を思い返して、Kep1erに会って良かったな、幸せだったなって思っていただけたらうれしいです。またすぐお会いしましょう」。ヒカルは「また来てくれますよね?約束だよ」と再会を誓っていた。

22日にグループ結成2周年を迎え、パフォーマンス力、グループの結束力も高まっている。来月発売のシングルでさらに高く飛び、来年、日本のKep1ianの元へ帰ってくる。【佐藤勝亮】