演出家三谷幸喜氏(62)が18日放送の、TBS系「情報7daysニュースキャスター」(土曜午後10時)で、12日に亡くなった「愛は勝つ」のヒット曲で知られる歌手KANさんを追悼した。

KANさんは、三谷氏が監督・脚本を務めた11年の映画「ステキな金縛り」に出演。三谷氏は「平井堅さんのライブに僕とKANさんと清水ミチコさんと3人で出て演奏とかしたんですよ。割とそれからもずっとお付き合いがあって」と明かし「とにかく本当にしゃれっ気のある方で、おっしゃっていることのほとんどがジョーク…という言葉じゃ生ぬるいくらい100%ジョークしか言わないような方だった。すごいオシャレでいつもジャケットにネクタイされて、どんなときも、人前に出るときはオシャレをされてました」とKANさんの人柄をしのんだ。

また「亡くなる1カ月くらい前にメールを頂きまして。パリに行かれてたんですよ。ご病気だったんだけど、それを押して、思い出深いパリに行かれて。帰ってきてお土産にチョコレートを買ってきてくださった。でも『お渡しするタイミングがなかなかないので、一応平井堅さんに預けておきます』とメールを頂いて。平井さんちと僕んち、わりと近くなんで。いただいたメールが最後」と語った。

そして「昨日、平井堅さんと連絡を取って『チョコレートを受け取りに行きたいんですけど』って」と三谷氏が平井に連絡したことを紹介し「『大変申し訳ないんですけど、食べてしまいました。ってもらいました』」と返答があったことを明かし「どうしても我慢できなかったらしいです。どんなチョコレートだったんですかね」と、笑い話もまじえながらKANさんに思いをはせた。

三谷氏はKANさんの楽曲について「もちろん『愛は勝つ』は素晴らしいと思うんでけども、僕はね『よければ一緒に』って言う曲が大好きで」と明かし、「優しさとか、温かさだとか。それから、ちゃめっ気とか、知性とか。そういうKANさんの全てがその歌に集約されているそんな曲ですね」と語った。