元SKE48の古畑奈和(27)が、29日に2ndシングル「Dying liar/幻影」を配信リリースする。

昨年9月にグループを卒業し、今年8月にソロ初シングルを発売。新境地へ踏み出した1年を振り返り、心境の変化や意気込みを語った。【玉利朱音】

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ソロアーティストとして新境地へ踏み出した1年となった。「今まではグループの中でどういう自分を見せるかとか、どういう立ち位置にいて振る舞っていくかも考えたけど、今は古畑奈和の人生そのものを生きている感じ。今までもそうだったけど、より人生への責任感が増えた気がします」と振り返った。

卒業後は舞台数作品に出演し、12月には越路吹雪を演じる「朗読劇『ラストダンスは私に』~岩谷時子物語~」も控える。また、前作の「Moonlight parade」で自身初の作詞を手がけるなど、活動の幅を広げている。「当たって砕けろでもいいから、怖がらずにいろんな分野に挑戦していくっていう気持ちは増えた」と、ほほ笑んだ。

2ndシングルでは全曲作詞を担当。「恋愛の右往左往、愛憎を落とし込んだ」という楽曲「Dying liar」は、”辛い食べ物“から着想を得たという。「恋愛とつながる部分があると思った。その時ちょっとドロドロした韓国ドラマを見ていたこともあって(笑い)。どんどん刺激を求めていって、結末が分かっているのに辞められないという」と説明した。

一方、「幻影」は「ノートに書き殴った言葉から始まった」楽曲だという。「こんなにダイレクトに自分の気持ちを乗せたのはなかなか初めてじゃないかって。今までだったら見せたくない部分をさらけ出した」と明かした。同曲の歌詞を書き始めたのは今年の2、3月ごろ。「このときは見えない未来に漠然とした不安を抱えていたり、考えなくていいことをどんどんマイナスに考えちゃったり。沼にはまっていくような、そういう自分の気持ちを反映させました」と語った。

12月には、神奈川・川崎、愛知・名古屋で「Furuhata Nao LIVE2023-REAL-」を開催する。「『REAL』っていうのは、私の内側の部分や本性みたいなものを表している」と説明し、「古畑奈和っていう人物の1歩内側に踏み込んでもらうような、今までとは違う距離の詰め方ができたらいいなと思っている。みんなの前でもっと自分を開放していきたいと思っています!」と宣言。今後について、「聴いてくださった方の救いになれる、誰かを助けられる歌を。背中を押したり、寄り添ったりできる曲を歌っていきたい」と意気込んだ。

◆古畑奈和(ふるはた・なお)1996年(平8)9月15日、愛知県生まれ。11年にSKE48の5期生としてお披露目。13年にシングル「美しい稲妻」で初選抜され、19年の「FRUSTRATION」でセンター。22年9月にグループ卒業後、ソロアーティストとして活動。今年8月にソロ初シングル「鍵の在処」を配信リリース。趣味は1人飲み。160センチ。