昨年大みそかに放送された「第74回NHK紅白歌合戦」の歌手別視聴率が4日、分かった。

関東地区では大トリを飾ったMISIA(45)が「アイノカタチ」を歌唱した午後11時38分の34・8%が歌手別最高を記録。番組全体の瞬間最高視聴率は出演者らで「蛍の光」を合唱し、結果発表へと移った午後11時43分で36・7%だった。

躍進が目立ったのは90年代に大流行したウッチャンナンチャンやキャイ~ンらによる伝説のユニット、ポケットビスケッツとブラックビスケッツの企画。午後10時28分のブラックビスケッツが34・3%で全体2位。午後10時25分のポケットビスケッツが32・9%で10位タイだった。午後10時14分の伊藤蘭が33・6%、午後10時42分の寺尾聰が33・4%で、ともに上位にランクインしており、ブランクのあった出演者への注目度の高さがうかがえる。

Adoが京都・東本願寺でヒット曲「唱」を歌唱中だった午後10時45分に34・1%、日韓アイドルらが多数出演して盛り上げたYOASOBIの「アイドル」歌唱場面の午後11時21分に34・2%を記録するなど、若者に人気のある両者も高視聴率を獲得。MISIA含め、勝利した紅組歌手が好数字で、白組のトップは午後11時15分の藤井フミヤと有吉弘行の33・5%。歌合戦の勝敗にもリンクする形となった。