広瀬アリス(29)がフジテレビ系の4月期連続ドラマ「366日」で、“月9”初主演を務めることが29日、分かった。HYの名曲「366日」の世界観に着想を得たオリジナルストーリー。楽曲をモチーフとする作品は同枠では新たな試み。広瀬は今作でゴールデン帯連続ドラマ初主演を飾る。

“一生、忘れられない恋”。切なくも温かい世界観を、月9×ラブストーリーの王道で描く。物語は、高校時代に実らなかった恋をかなえようと12年越しに再び動き出した男女が、悲劇に直面しながらも愛する人を思い続ける壮大な愛の物語。切なさの中に、温かさも感じる名曲の世界観とのシンクロは注目。広瀬は「まさか、自分の役者人生で月9の主演を務めさせていただくことになるとは、と心がざわついております。心臓の鼓動さえも感じさせられるよう、感覚を研ぎ澄まして大切に演じたいです」と意気込んだ。

主題歌は作品のモチーフとなった同曲。発売から16年がたった今もなお愛される、切ない失恋ソングは広瀬にとってもなじみある1曲で「学生時代、ずっと聴いていた思い出の楽曲」という。ボーカルの仲宗根泉は「まさかドラマ化されるなんて、喜びより驚きのほうが大きかったですが、今はただただ素直にうれしいです」とコメントした。

脚本はTBS系「最愛」(21年)の清水友佳子氏が担当し、TBS系「JIN-仁-」シリーズ(09年ほか)などを手がけた平川雄一朗氏が監督を務める。ヒットメーカー×名曲のタッグで名作誕生なるか。4年に1度のうるう年となる24年だからこその一作が、月9に生まれる。

▽狩野雄太プロデューサー

1年前位に、Youtubeを見ていたら偶然「366日」のPVが流れてきました。何回も何回も聴くうちに「果たして人生で死ぬほど好きになった恋愛って何回あったのだろう?」「大切な人が明日も同じようにいてくれるとは限らない。もしそういう時、自分はどうするのだろう?」と思うようになり、企画書を書きました。人と人が巡り合い、心通わすことのかけがえのなさや、当たり前のことなんて必ず毎日そこにある訳ではないという中で、「想いがあれば困難は乗り越えることが出来るのか?」を描いたストーリーになっています。

<ストーリー>

音楽教室の事務受付をしている28歳の雪平明日香(広瀬アリス)は、通っていた高校が廃校になるため、同窓会に行くことに。そこで高校時代に好きだったクラスメートの水野遥斗と再会する。高校時代に思いを伝えられないまま離ればなれになり、明日香は「一生、忘れられない恋だった」と思いながら過ごしてきた。連絡先を交換した2人は実は両思いだったことを知り、12年越しに交際することになるが、ある日遥斗を予期せぬ悲劇が襲い、意識不明の重体になってしまう。