優れたデジタル・コンテンツ等の制作者を表彰する「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’23/第29回AMDアワード」授賞式が5日、都内で行われ、昨年7月期のTBS系ドラマ「VIVANT」が「大賞/総務大臣賞」に輝き、主演した堺雅人(50)が登壇した。

堺は「デジタルコンテンツということで選ばれた賞ですが、思い浮かぶのは本当にデジタルとほど遠い…」と笑顔で撮影を振り返った。スタッフが足でほこりを立てて風を表現していたといい「デジタルとは縁遠い、生きている人間の営みというか、ドキドキ、鼓動を思い出します」とほほ笑んだ。

「『VIVANT』には“生き生き”という意味があるそうなので、生きていきたいと思います」と力を込めた。「僕たちを育ててくださったストーリーに感謝したいと思います」と笑顔で締めた。

同作の福澤克雄監督は「当たってよかった!」と胸をなで下ろし、「国民の皆さんに元気になってもらうためには今までにないドラマを作るしかないと思った」と笑顔を見せた。「全て堺さんの演技のおかげだと思っております。ありがとうございます」と感謝し、堺は恐縮した様子で頭を下げた。

ハイクオリティーな映像美に加え、堺演じる主人公・乃木と彼を取り巻く公安、さらに「別班」という謎の組織が複雑に絡み合った重厚なストーリー展開で社会現象を巻き起こした「VIVANT」。放送前に一切の番組情報を遮断したPR戦略も評価された。