フジテレビは11日、都内の同局で「フジテレビアニメ ラインナップ発表会2024」を行い、急逝した声優のTARAKOさんと漫画家鳥山明さんを追悼した。

会見の冒頭、大多亮専務(65)は「3月1日と4日に偉大なるお方がお亡くなりになりました。立て続けの訃報に接しましてただ驚きと悲しみでいっぱいでございます。入社したばかりの81年、アラレちゃんの「んちゃ」「キーン」というせりふが大流行しました。報道局にいましたが、この作品の影響力のすごさ、日本のアニメの転換期であると報道局にいましたが肌で感じました」と回顧した。

TARAKOさんについても感謝を述べた。「子どもだけでなく、大人もその優しい世界観に愛されており、TARAKOさんのちびまる子ちゃんは唯一無二の存在でした。TARAKOさんが亡くなったのは桃の節句の深夜、日付が変わったことと聞いています。さくら先生とお花見ができるんじゃないかとか、そういうような会話をしているんじゃないかと思います。2人の功績に感謝し、お悔やみを申し上げます」と追悼した。

同局は、TARAKOさんが主人公「まる子」の声を長年務めてきたアニメ「ちびまる子ちゃん」、鳥山原作の「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」のアニメを長年放送してきた。

同局は10日の「ちびまる子ちゃん」の放送で、冒頭にテロップで追悼メッセージを表示。キャスト・スタッフ一同からとし「天真らんまんで、みんなに愛される「まる子」を大切に演じてくださったTARAKOさんのご冥福を心からお祈りいたします。長い間、本当にありがとうございました」と感謝の気持ちをつづっていた。

鳥山明さんの訃報には「ユーモアと感動にあふれ、世界中で愛される数々の作品を放送できたことは、この上ない幸せでした。これからも、鳥山さんが生み出した素晴らしい作品を大切にしていきたいと考えております」と追悼していた。